自由診療のクリニックを
初めて受診する患者さんの中には、
治療の内容・費用に対して
不安を感じている方がいると耳にしたことが
あります。

このようなハードルを低くするためには、
来院しやすい環境を作ることが大切かと思います。

そのためには何ができるかを考えていきましょう。

自由診療のクリニックで集患するためには

患者さんが初めて受診する方は、
どんなハードルがあるかを考えて
対処していきましょう。

初回の価格は低めに設定する

初めて来院された患者さんは、

「どんな治療をするのだろう?」
「費用はどれくらいするのだろう?」

などいろいろな思いがあります。

そこでそのような悩みをなくすために、
最初は少し価格を低く設定して
治療のハードルを下げてみては
いかがでしょうか。

美容外科のシミ取り治療を
受けたい患者さんを例にします。

インターネットで検索して
事前に情報を収集されている
患者さんも多いですが、

「レーザーでどんなことをするのだろう?」
「痛みはあるのだろうか?」
「他にどんな治療があるのだろうか?」

など治療経験や知識のない方も
中にはいます。

従って、
今後の治療内容についても
しっかりと伝えておくことが大切です。

オンライン診療をとりいれる

オンライン診療を受けるメリットは、

「通院時間や待ち時間がかからない」
「他の患者さんと会わない」

などがあります。

また、
初めて来院される患者さんの中には、
保険診療か自由診療かでまよっている方も
いるかもしれません。

そのような方たちのために、
気軽に受診できるオンライン診療を
とりいれてみるのはいかがでしょうか。

オンライン診療は、
直接クリニックに来院する必要がないため、
これまで通院を迷っていた方も
通いやすくなるかもしれません。

もし、続けられそうなら来院するという
選択肢を持ってもらうこともできます。

待合室には治療に関係する資料を用意する

待合室で、患者さんの目にとまりやすいのは、
壁にはっているポスターではないでしょうか。

例えば、歯科であれば、

「インプラントとはなにか?」
「ホワイトニングは何をするか?」

などを掲示しているところをよく見ます。

ポスターの良いところは、
目立つ場所に掲示しておけば
多くの方に見てもらえる可能性がある
ことです。

他にもファイルを作っておくのもおすすめです。

ファイルには、
治療の流れや治療の記録などを
ファイリングしておきます。

また、
リーフレットを作っておくのもいかがでしょうか。

リーフレットは持ち帰ることができるため、
家に帰ったあとにもう一度治療内容を
見返してもらうことができます。

テレビで動画を配信する

動画や映像を流す
デジタルサイネージという方法もあります。

動画は、
患者さんに有益な情報を
伝えやすいと言われています。

例えば、

「クリニックで利用されている医療機器には
どんなものがあるか?」

「このクリニックでは
どのような治療をおこなっているか?」

「どのような思いで治療をおこなっているか?」

などを紹介することができます。

実際におこなわれている治療内容を
動画で流すこともできるため、
治療をおこなう前の不安な気持ちを
取り除きやすくなります。

また、新しい治療を知るきっかけにもなります。

自由診療のクリニックで集患する方法とは

新しい方法を試す前に、
来院している既存の患者さんの意見を
取り入れてみてもいいかもしれません。

これまで通っている患者さんの意見を取り入れる

自院では何を求められているかを
知る方法のひとつに患者アンケートがあります。

アンケートの対象は
これまで通っている患者さんです。

アンケート用紙を受付に置く方法がありますが、
できれば手渡しのほうがいいでしょう。

このアンケートは何に利用するか、
無記名にするかなど事前に考えておきます。

単にアンケートをとるのなら、
無記名でも問題ないかもしれません。

受付で渡したアンケートの投函数が少なければ、
医師から直接渡してもらう方法があります。

アンケートを記入したあとは、手渡しではなく
アンケートボックスを用意しておいた方が
患者さんは気楽に投函できるかと思います。

患者さんには、

「今後の医療サービスの向上のために
参考にさせていただきます。」

といった言葉を伝えることが大切です。

自由診療はこれからいろいろな方向に進んでいく

これまで自由診療を専門にしていた
クリニックだけでなく、
これからは保険診療+自由診療を
はじめるクリニックも増えていきます。

患者さんが病院を選ぶときには、

「どんな治療をするのか?」
「費用はどれくらいするのか?」

など、
患者さんのニーズに合わせたサービスを
提供していくことが重要となってきます。

新しく何かを始めるときには、
患者さんの意見を取り入れていくことも
必要となっていくでしょう。