アンチエイジング診療で開業した医療機関は、
保険診療メインの医療機関と比べて、
自費診療がメインとなるかと思います。

ですので、患者が来てよかったと思えるような
高い満足度を得てもらえるように
工夫をこらすことが大切なのではないでしょうか。

だからこそ、院内の細部にまで
こだわることをおすすめします。

そこで今回は、医療機関の待合室で
おなじみとなっている書籍や雑誌について
取り上げていきたいと思います。

診療内容とかかわりが深い書籍を用意する場合

アンチエイジング診療で
名声を高めたいなら、専門性の高さを
患者にPRしておきたいと思いませんか?

「診療内容を解説する書籍を置こう」
と感じるのは当たり前のことだと思います。

置いておく書籍にも
気を付けるべきポイントがあるようです。

内容が古びないように、常に最新の書籍を置くこと

発行から数年くらい経過しただけであれば
あまり気にする必要はないかもしれません。

とはいえ医療系の書籍も、
毎年膨大な部数が刊行されます。

書籍の情報も新しさが最優先ですし、
汚れてきた本を
残さないようにする意味でも、
最新版との交換はおすすめです。

患者に推奨したい診療内容を自然にPRできる内容がベスト

たとえば、美容整形外科の場合、
リフティングの施術に力を入れている場合なら、
やはりリフティングの長所を
的確に解説している書籍や雑誌を
配置しておけるといいですね。

これは
「書くのは簡単でも実行するのは困難」
かもしれません。

うまく見つかればいいのですが、
意外にぴったりの書籍が
見つかることは少ないものですよね。

なるべく、1~2冊くらいは売り込みたい診療内容を
的確に伝えてくれる書籍を置きたいものです。

専門性が大事とはいえ、医学書のようなタイプの専門書は不向き

専門的すぎると、患者にとっては
理解するのが難しく敬遠されてしまいがちです。

できたら、写真やイラストのような図解が豊富で、
文字が小さすぎないもの、難解な用語が少ない、
患者さんでも読みやすい資材を用意したほうが
敬遠されないかと思います。

院長がフィーチャーされている記事を含む雑誌・ムック等

近年は、医療従事者の知見を求めるメディアが、
紙媒体でも増えてきていますよね。

その分野の権威である医師でなくても、
取材等を申し込まれる事例は
最近では多いのではないでしょうか。

そのような雑誌やムックを待合室において、
1名でも多くの患者に
読んでいただきたいものですね。

ただ室内に並べておくことが
最善の策だとは限りません。

たとえば、その雑誌が
医療専門でない場合なら、
院長が出てくるページ以外は
患者にとってプラスになるとは限りません。

その反対で、医療がテーマの媒体の場合は、
ここでネックとなるのは、
他の医院も取り扱われている
可能性があることです。

特に競合となる医院も
取材されている場合なら

患者に読ませることは
不利益となる恐れがあります。

医院や院長が出てくるページだけを
読んでもらうなら、そのページのコピー等を
壁や掲示板に貼り出しておく
だけでいいかもしれません。

医療とあまり関係のない、一般のムックや雑誌等

医療関係の雑誌ばかりでは、やや単調ですし
すべての患者に喜ばれるものではありません。

異なる雑誌も少しだけ
配置してみてはいかがでしょうか。

しかし、どんなジャンルの雑誌でも
無制限においていいのか、
という疑問が生じてくるのではないでしょうか。

たとえば美容院や理髪店に行くと、
いわゆるゴシップを扱う週刊誌や
コミック中心の雑誌も置いてありますが、
医療機関の場合はどうでしょうか? 

アンチエイジング診療も幅が広いですが、
総じて自費診療のため、患者層が
ある程度決まっているのではないでしょうか。

そうなると、医療機関としての
イメージを上品に保つ必要性も出てきますので
雑誌の内容はきちんと確認しておいたほうが
いいかもしれません。

週刊誌よりも、刊行ペースが緩い雑誌、
隔月刊誌や季刊誌のほうが内容を
選びやすいと思われます。

季刊誌のような媒体は、
ある程度長持ちする話題を
取り扱っていることがほとんどです。

即時性という点では劣りますが、
もともと患者は時事ネタを求めて
来院するわけではありませんし
その点はあまり重要ではないでしょう。

まとめ:医療内容とかかわりが深い書物でも取捨選択を忘れずに

患者にとって、利益となるような書物を
待合室に配置して提供することが
大切になってきます。

患者の利益が、翻っては
医院にとってもプラスとなるはずです。

その他の書物を置く場合でも、
長い目で見て患者にとってプラスになるもの、
医院にとってもプラスになるものを
選ぶことがポイントです。

今回のテーマは、1回だけでは書き切れないため
もう少し掘り下げていきたいと思います。

次回も引き続き取り上げる予定です。