前回の記事では

「アンチエイジング診療における
経営コンサルタントの選び方」

というタイトルで
医療コンサルの種類や性質を
ご紹介しました。

アンチエイジング診療や自費診療は
戦略次第で
オーソドックスな保険診療科目では望めない
収益性を実現できる可能性があります。

しかしそれは両刃の剣とも言えます。

致命的なミスを犯すと、
取り返しのつかない損失が出る恐れが
あるからです。

その背景には、

「開業医は経営を本格的に学ぶ機会に恵まれない」

という現実があります。

その弱点をカバーする目的で
医療業界をターゲットにした
コンサルティングサービスが伸長してきました。

今回は、各業者を選ぶ時のポイントを
ご紹介します。

契約条件に関しての確認

正式な契約を結ぶとき、
書面のチェックはもちろん必須ですが、
この段階で、
解約に関する制限がないかどうかも
確認すべきでしょう。

例えば、

  • 士業事務所
  • 製薬関係の業者
  • 医療モール

など、
上記契約がセットになっているケースでしたら、
解約手続きに制限がかかる可能性が出てきます。

また、下記内容も確認したほうが良いでしょう。

  • 単発の契約ができるか
  • トライアルの契約ができるか
  • 期間を定める契約の場合、
    どのタイミングで解約できるか

期間中に解約すると、
残りの期間分の料金を請求される
ケースがあるそうです。

コンサル業者の話を聞くときのポイント

各業者の担当者と話すときは、
以下のポイントに気を付けるとよいでしょう。

担当者に要望をうまく伝える努力を忘れない

どんなサービスでも、
要望を漏れなく伝えないと
パフォーマンスの質は向上しないものです。

コンサルを頼む場合は、
要望を漏れなく伝えることを
意識して行う必要があります。

担当者との間に誤解が残ったままですと、
提案内容とズレが出てしまう可能性があります。

実績やスキルはもちろんだが相性や人柄も軽視しない

コンサルティング会社に
話しやすい担当者がいるかどうか、
重視することも大切です。

担当者の説明方法や態度に
やりにくさや違和感を覚えてしまうのであれば
長期的な関係を結ぶことは見合わせたほうが
無難でしょう。

いくら経験豊富なコンサルタントでも
「相性がよくない」と少しでも感じる場合は
慎重になるべきです。

複数のコンサル業者をどうやって比較・検討すべきか

前回の記事でお伝えしているように、
コンサル業者の性質・得意・不得意も
様々です。

相談したいことが山ほどあるかもしれませんが、
万能なコンサルはなかなかいないようです。

かといって、
同時に2社以上に依頼をかけるのも
時間や費用などがかかってしまいます。

そこで、以下のポイントを念頭に置いて
決めることがおすすめします。

相談したい内容を整理して優先課題を絞り込む

コンサル業者の専門的な知見や解決能力を
最も必要としている課題は何なのか? 
厳選してみましょう。

相見積もり等を行う

コンサルに限らず、
業者選びでは相見積もりは大切です。

どこか知り合いから紹介を受ける場合でも、
2社以上と連絡を取ってから決めたほうが
安全です。

各業者の費用体系を知ると同時に、
この段階で各業者に
相談内容に関する提案をしてもらう
という手もあります。

これはいつでもできるとは限りませんが、
相談したいテーマに関して
提案書作成を依頼できたら、
自院にぴったりなプランを
早めに入手できるチャンスです。

正式な契約の前に
最初の提案をしてくれるかどうか」、

早い段階で質問しても良いでしょう。
トライアルの契約が可能な業者なら、
最初の提案は頼みやすいかと思います。

ただし提案書の作成はコンサル側にとって
負担となるため、別途費用が請求される
可能性があります。

したがって、費用の有無に関しても
併せて相談をしたほうが良いと言えるでしょう。

コンサル業者選びはとにかく慎重に! 

コンサルティングサービスは
どの業界でもかなり高額の報酬が
飛び交うものです。

医療向けコンサルの場合も、
安価でない報酬を支払うことになる
可能性があります。

適当に選ぶことは賢明ではありません。

正式な契約の前に条件をよく確認しましょう。

また、どんな提案をしてくれるのか
できる範囲で確かめたいところです。