「サブスクリプション(以下、サブスク)」

という言葉をご存知ですか?

「Amazonプライム」や
「Netflix」のようなサービスをご使用中であれば、
一度は耳にされたことが
あるのではないでしょうか? 

サブスクは、
会員制のサービスを使うときに
出てくる制度です。

いったんメンバーになったあとは
そこで受けられるサービスに
都度料金を支払わなくて済むという
特徴があります。

これは、
サービスを受ける側にも
サービスを提供する側にも
同時にメリットが発生するようです。

そして、
サブスクの仕組みが
医療の世界にも
取り入れられようとしているようです。

どのような形で応用が可能なのでしょうか?

今回は、サブスクについてご紹介します。

サブスクが活かされるのは自由診療?

アンチエイジング診療の醍醐味といえば、
自由診療を展開できる点ではないでしょうか。

やはり、医療サービスの価値を
医院側で決められる点は捨てがたい魅力かと
思います。

サブスクはアメリカのほうが活発らしいですが、
そこには納得できる事情があるようです。

アメリカでは残念な話ですが、
医療保険制度が崩壊しつつあるとも
言われております。

医療費は往々にして、
桁違いの高騰を見せてしまっていることも
あるようです。

つまり、サブスクのような
出費を抑制できる制度があると
患者から大喜びされるわけです。

数年前には
同じく高額になりがちな治療薬の購入においても
サブスク制度導入の検討が発表されたようです。

したがって、
日本でも「高くつく」という
イメージの強い自由診療でこそ
活用が求められつつあるようです。

日本国内での主要な事例

この場では、自由診療を中心に
医療サブスクの実施例をご紹介します。

美容医療

美容整形外科や美容皮膚科の場合は
毎月の負担額が一定になることは
患者にとっては大きな恩恵です。

すでに成功を収めているケースを調べますと、
以下のような共通点があるようです。

豊富なメニューを提供している

患者にとって、
立て続けにいくつもの治療を受けられるという
利点があります。

契約期間を1ヶ月ではなく、やや長めにしている

数ヶ月単位の契約にすることで、
定額制であっても収益率が高まります

サブスクの場合とそうでない場合の具体的な比較を提示している

「サブスクを使うと何円くらいお得なのか?」

それをわかりやすく解説したほうが
インパクトがあります。

サブスクで提供するメニューの選定や
金額の決定に関しては
損益分岐点を正確に調べて決めたほうが
良いでしょう

また、具体例の紹介の際は
医療法等に抵触しないような
見せ方が必須と言えるでしょう。

オンライン診療

オンライン診療の良い点は、
通院の手間が省けることかと思います。

その上、定額料金で利用できるとなると
患者側の満足度はいっそう高まる可能性が
あります。

そのため、
すでに数種類のサービスが登場しているようです。

コロナ禍でなかなか通院ができないケースが
増えていることも、
この仕組みへの注目が集まる
一因となっている模様です。

サブスクの主なメリットとデメリット

サブスクはあらゆる業界で導入が進められていて
一種のブームになりつつありますが、
良いことばかりではないようです。

サブスクのメリット

サブスクは消費者・契約者側にとって
わかりやすい経済的な利点があります。

このため「気軽に利用・契約をしてもらいやすい
ということがメリットになります。

加えて、
一度商品・サービスの良さを実感してもらえたら、
リピーターになってくれる可能性も高まります。

サブスクのデメリット

サブスクで成果を出すには、
それなりの時間や工数が必須です。

運用開始から
まとまった収益を出せるわけではありません。

一時的に利益が落ち込む可能性もあります。

継続的な契約を増やすためには、
提供する商品・サービスの質・量を
必要に応じて見直し、
改善を加えていく必要があります。

まとめ

少し前にスタートしたばかりの
医療サブスクは、
アンチエイジング診療で
今後、次々と新たな形態で
取り入れられていくと予測されています。

他院で実行に移された成功例を
お手本にする場合でも、
新たな方法を探る場合でも、
効果を十分に引き出す工夫を
凝らしたいところです。

対象にする治療メニューの選定や、
定額料金や対象期間等、
ひとつひとつをよく検討することが大事です。

うまくいけば、
医院の集患や収益を増やす上で
大いに役に立つことでしょう。