令和2年は、コロナ禍で明け暮れた1年に
なってしまいましたね。

医療の必要性が改めて
クローズアップされた年でもありましたが、
アンチエイジング診療の場合は
コロナウイルスの検査や治療とほぼ無関係。
「患者が減少してしまった」、という嘆きが
あちこちから聞こえてくる始末でした。

さて、令和3年に入ってもコロナ禍は
楽観できる状況ではありませんね。
それでも、気分を切り替えて
集患に励んでいく必要があります。

そこで、令和3年の1回目の記事は
「アンチエイジング診療における新春の集患」を
検証する、というテーマにさせていただきました。

新年、患者を医院にひっぱり出すには? 

お年玉キャンペーン…という言葉は、
日本では毎年おなじみでしょう。
業界を問わず、日本ではすっかり恒例化している
ビジネスの習慣ですから。

しかし医療の場合はそうはいきません。
厳格な医療法がありますから。
なおかつ、
保険診療では値引きという概念自体が
成立しません。

ただアンチエイジング診療は、
大半が自由診療の範疇でサービス提供が可能。

とりわけ美容整形を標榜する形成外科や
美容皮膚科であればキャンペーンは
珍しいことではありません。

注意すべきは、やはり医療法でしょう。
医療広告ガイドラインに抵触しない範囲で、
キャンペーンの内容をPRしないといけません。

医療機関の公式Webサイトにアップする
一字一句に気を配る必要はありますが、
せっかくキャンペーンをやるのでしたら、
もちろん伝えるべきことは漏らさず伝えるべき。

なお、具体的な値引き率の説明に加えて、
新春らしい誘い文句を
一言混ぜるのが妥当でしょう。

「正月太りした肉体を、引き締めるために…」

など、
「令和3年を気分一転、
イキイキと過ごすには~」
なんて言い回しが考えられそうです。

やはり令和2年は、コロナ禍によって
国全体が普段より引きこもりがちでした。

  • 運動不足による増量や体型の乱れ
  • 外出して人と会わないことによる、
    外見への気遣いの減少 

という傾向があったわけです。

この点をさり気なく、新年キャンペーンに
役立てるのは、とても理にかなっています。

例えば、
カウンセリングルームでのやり取りは
基本的には法令と無関係ですし、
ぜひとも新年キャンペーンのメリットを
的確に説明したいところです。

もちろん、
いくら室内での会話とはいえ
「絶対にキレイになります」なんて言葉はご法度。
今は、こっそりとカウンセリング中の
会話を録音する患者もいる時代であることは
忘れないようにしましょう。

美容以外でキャンペーンをやるとしたら? 

美容目的の科目は「キャンペーン」を
展開しやすくてありがたいものだと思います。
しかし、アンチエイジング診療や
自由診療はそれらだけではありません。

とはいえ他の科目でも治療内容によっては
「新春キャンペーン」を実施できる
チャンスはそれなりにあるはずです

たとえば、「更年期障害」等をはじめとした
広義のアンチエイジング診療や
「ペインクリニック」等であれば、
「1年のはじまり」といった絶好の機会で
あることをさり気なくアピールしながら
集患することは決して不可能ではありません。

また、年末年始はまとまった休暇を
とりやすい時期でもあります。

このため、普段なら時間をとれなくて後回しに
してしまうような人間ドックのようなジャンルは、
新年キャンペーンで訴求することは
難しいことではないでしょう。

※本格的な人間ドック以外でも、
たとえば「腸内フローラ検査」のような場合でも
キャンペーンを試みて大成功を収めた事例は
少なくありません。

医院全体で、キャンペーンの演出をすることも大事

イベントに関したキャンペーンをやるなら
それに合わせた演出をやってみては
いかがでしょうか。

例えば、
お正月飾りは、今では驚くほど入手簡単です。

アマゾンや楽天のような、
大手ショッピングモールで簡単に注文できます。
しめ縄や鏡餅くらいであれば
購入費用も安価ですね。

もう少し本格的なアイテムであれば、
たとえば門松のような品物が考えられます。
実はこれも、安い品が出回っていますし
レンタルでの利用も簡単になっています

なお、購入するにしてもレンタルするにしても
配送の日数には注意したほうが無難です。
コロナ禍で運送業の需要が高騰していますが、
その需要がイベント時にいっそう高まるからです。
届くまでの日数が予想外にかかる可能性がある、
というわけですね。

また、可能であれば医院の公式サイトやブログの
背景や壁紙を、イベントのデザインに
変えてみるのもいいアイデアでしょう。

まとめ:令和3年アンチエイジング診療で幸先のよいスタートを切るために

年が明けても、コロナウイルスの脅威が
依然として残っていることは間違いありません。

このため、チャンスがあるうちに少しでも
集患して収益を確保しておきたいものですね。

シーズナルキャンペーンがうまくいけば、
医療機関として1年を気分よく歩み出せるもの。
また、いずれ別のキャンペーンを
企画するときにこの成功体験が
数々のヒントをもたらしてくれるはずです。

自院の特徴をよく分析して、
ぴったりのキャンペーン計画を
立てて実行してみてはいかがでしょうか。