クリニックで看護師を派遣で雇うことが
可能なのはご存知でしょうか?

最近は、
正社員やアルバイト・パートなどといった
働き方だけではなく、
派遣として働く看護師も増えているようです。

しかし、
看護師を派遣で雇うには条件があります。

看護師が
産休や育休、介護などで休んだときなど
短期間雇うことはできます。

今回は
看護師を派遣で雇う場合の条件などについて
ご紹介します。

看護師を派遣で雇うには

看護師は派遣会社を通じて、
派遣社員として雇うことができます。

仕事内容や働き方は契約内容にもよりますが、
正社員などとほとんど変わることはありません。

働く期間や時間など、
派遣社員の希望で
仕事の紹介を受けることも可能です。

派遣社員の給与は
派遣会社から支払われます。

また、
派遣の看護師の社会保険や
仕事内容などの手続きは
派遣会社と行うことになります。

看護師を派遣社員で雇うにはどのような条件がある?

看護師を派遣で雇うには
条件はありますが認められています。

現在、
看護師が派遣として禁止されているのは
次の医療機関です。

  • 病院
  • 診療所
  • 助産所
  • 介護医療院
  • 介護老人保険施設
  • 医療を受けるものの居宅

とされています。

ただし、
次の条件に該当する場合は
派遣として働くことが出来るようです。

  1. 紹介予定派遣
  2. 産前産後休業・育児休業・介護休業を
    取得した労働者の業務である

1の紹介予定派遣とは、
将来派遣先と直接雇用を結ぶことを条件とした
派遣のことです。

派遣社員として働きながら、
派遣社員も雇用先もどちらもお互いの条件や
働き方を確認することができます。

紹介予定派遣でも
必ず直接雇用されるとは限りません。

2は
産休・育児休暇などを取得している
看護師の代わりであれば、
医療機関でも働くことは可能です。

派遣看護師を雇う病院側のメリット・デメリット

医療機関側が派遣社員を雇うには、
メリット・デメリットがあります。

派遣社員を雇う前に、
メリットだけでなくデメリットについても
確認しておきましょう。

メリット

派遣会社側で医院が求めている人材を紹介してもらえる

派遣会社に登録している看護師は
さまざまなスキルを持った人がいます。

例えば、

  • 循環器内科で長く働いていた人、
  • 介護施設で働いていた人

などです。

自院で必要なスキルを個人で探すのには、
とても時間がかかるだけでなく、
リスクも伴います。

派遣会社であれば、
事前に細かくスキルなどを
確認することができるため、
医療機関側も派遣社員側も
安心して働くことができます。

必要な期間だけ雇うことができる

派遣社員は、
働く期間が決められているため、
必要なときだけ雇うことが可能です。

例えば、
産休で休んでいる人がいて、
来年には復職する従業員がいます。

休んでいる間だけ
派遣社員を雇うことができるのです。

そのため、
人件費などを最低限に抑えることも可能です。

デメリット

派遣社員は即戦力を求められる

派遣社員として働くには、
ある程度の知識や経験を求められますが、
これまで働いていた職場と違うため、
仕事に慣れるまで
時間がかかるかもしれません。

また、
仕事の説明をするために、
現在働いているスタッフが
教育や説明をしなくてはいけません。

そのため、場合によっては
時間が必要になることがあります。

期間延長などを断られる場合がある

派遣社員は働き始める前に、
いつまで、どれくらいの時間働くかを契約します。

もちろん、契約満了までは働きますが、
契約を過ぎたあとに延長することも可能です。

例えば、
産休や育休をとっているスタッフが、
すぐに復職するのが難しくなった場合です。

派遣社員に期間延長をお願いしても、
契約にはないため、
断られてしまうかもしれません。

あらかじめ、
復帰が延期になった場合に
備えておくことも必要です。

派遣看護師として働く側のメリット・デメリット

派遣社員として働くには、
看護師側にもメリット・デメリットがあります。

あらかじめ、
医療機関側が看護師側のメリットを
知っておくことも大切です。

メリット

自分の働きたい条件や希望で働ける

派遣社員として働くメリットは、
自分の働きたい場所で自分の希望にあった
仕事につけることです。

例えば、
今年は看護師として働きたいけれど、
来年は留学をしたいといった方です。

また、
子育てや介護が必要な人がいるので、
短時間しか働けない人にも向いています。

給料が高い

派遣社員はアルバイトやパートと違って、
時給が高めに設定されていることが
多いようです。

短期間でできるだけお金を貯めたい方に
向いています。

デメリット

同じ職場で働き続けることができない

派遣社員は、
あらかじめ期間が定められているため、
同じ職場で長い間働くことができません。

できるだけ同じ職場で働きたいという方には
合わないかもしれません。

収入が不安定になる

派遣社員はアルバイトやパートに比べて
時給は高めに設定されていますが、
契約期間が定められているため
次の仕事が決まるまで
時間がかかる可能性があります。

派遣社員は医療機関・看護師どちらにもメリットがある

医療機関は
産休・育休などの条件が整えば、
派遣で看護師を雇うことができます。

短い期間だけ優秀な人材を採用したいときなどに
おすすめの制度です。

引用元
厚生労働省
「労働者派遣事業を行うことが出来ない業務は…」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000133886.pdf