新しいスタッフを採用するとき、
経験者または新人で
迷ったことはありませんか?

実は、
経験者・新人どちらにも、
メリット・デメリットがあります。

そこで今回は

  • クリニックでどのような人材を求めているのか
  • どのようなスタッフを必要としているのか

についてもう一度考えてみましょう。

経験者のメリット・デメリット

経験者のメリットは
即戦力になるということです。

医療系の仕事の場合、
経験者歓迎という募集をよくみかけます。

特に忙しいクリニックの場合、
すぐに仕事ができる人が欲しいという場合が
ほとんどでしょう。

経験者は、
初日から業務につくことができ、
あらゆる場面にも対応できる
からです。

例えば、
患者さんが急に具合が悪くなった場合。
すぐに、自分で判断できるので、
患者さんを待たせることがありません。
そのため、患者さんも安心できます。

また、知識や経験が豊富であるため、
教育のための経費をおさえることができます。

しかし、
デメリットもあります。

経験者は経験を元に働きます。

この過去の経験が影響して
新しい方法を提案しても
その方法を受け入れてくれるのに時間がかかる
可能性があります。

もちろん、
経験者の方法が正しければ
提案してもらうことは大切です。

提案してもらうことで、
より良い診療を患者さんに
行うことが出来るかもしれません。

新人のメリット・デメリット

新人のメリットは
優秀な人材や未来のある人材を
採用できる
ことです。

また、
将来性があるため、
長く働いてほしい人を採用する場合有利です。
これまで働いた経験がないため、
新しい職場の仕事や雰囲気に染まりやすいのも
メリットです。

学校を卒業したての若い人材は、
クリニックに大きな影響を与えます。

例えば、学校を卒業した直後の場合、
最新の知識を持っているだけでなく、
順応性も高いことが予測されます。
これまでの経験がないため、
どんなことでも
すぐに飲み込んでもらえるでしょう。

また、
新人は新しい風を吹かせることができます。
これまでと違った目線で何かを
見つけてくれるかもしれません。

ただし、
デメリットもあります。
それは

  • 教育するための期間や費用がかかること
  • 将来別の職場に転職する可能性があること
  • 病院内で何か起こったときは
    新人だけでは対応できない可能性があること

といったことが挙げられます。

初めて仕事をするので、
仕事がこんなに大変なのかと
すぐにやめてしまうケースもあります。

経験者を選ぶポイント

経験者は、
これまでの経験を活かしながら、
周りの意見を聞けるスタッフがいい
でしょう。

ただし、
これまでの経歴がわかっても、
その人がどんな性格なのかよくわかりません。

そこで、
面接で何を聞くのかが
ポイントになってくる
でしょう。

面接では

  • 話し方
  • 仕草
  • 自分の仕事をどんな風に考えているか
  • どれくらい仕事に情熱を持っているか
  • 将来どんな仕事をしたいか

等を聞いてみるのも大切です。

また、
経験者を選ぶ方法にはいくつかあります。

例えば、

  • 人材紹介会社に紹介してもらう、
  • 知り合いに紹介してもらう

といったことです。

信頼できる人を採用するためには、
知り合いの紹介が有利な場合があります。

これまでの働き方、考え方を知るだけでなく、
職場で周りの人に
どんな風に思われていたのか
などを
調べることができるからです。

また、
人材紹介会社は、的確な人を採用できます。

治療内容を特化したクリニックの場合、
条件にあった人を見つけやすくなります。

例えば、
看護師の場合、
看護師専門の職業紹介所があります。

「がんの免疫治療に詳しい看護師に
来てほしい」

などの条件で探してもらうことも可能です。

また、
人材派遣会社もあります。

これは、期間を決めて
短い期間だけ働いてもらう方法です。

紹介予定派遣という働き方もあり、
試用期間は派遣社員として働いてもらい、
3ヶ月後に正職員として採用する方法です。

さまざまな方法があるので、
目的に合わせて経験者を雇う方法を
考えてもいいでしょう。

新人を選ぶポイント

新人は、
外で働いた経験が少ないため、
経験者と違う方法で選びます。

専門学校を卒業した直後であれば、
成績なども判断材料になります。

成績は、
仕事に対しての意気込みを
感じることができるでしょう。

つぎに、知りたいのは、
どれくらい他の人と交流ができるかです。

スタッフとの間だけでなく、
患者さんとも話す機会が多いからです。

「患者さんの気持ちになって話ができるか」
「スタッフとうまく付き合っていけるか」

といったことを知るのも
新人選びのポイントとなります。

また、

「自分の仕事に責任を持てるかどうか」

という判断も必要となるでしょう。

例えば、

  • 誰かが責任をとるだろうと考える、
  • 頻繁に言い訳をする

といった人に仕事を任せるのは
難しいと思います。

これは、働き始めてから
判断することになるでしょう。

経験者と新人はバランスを考えることが大切

これまで説明したように、
経験者と新人を
バランス良く採用すること
が大切です。

人手不足で経験者を採用したくなりますが、
長い目で見ると新人を育てることも大切です。

多くのクリニックでは、
どんな人を採用すればいいのか
悩む場合が多いでしょう。
経験者・新人をバランス良く採用することは、
長く経営を続けていくための
ポイントにもなるでしょう。