皆様は「かかりつけ医」という言葉を聞くと
どのようなイメージを持ちますか？
「子どもから祖父母まで、
何代も続いてお世話になっている。」
「なにか不安な症状があれば、
まずあの先生に相談する。」
そんなイメージがある方も多いかと思います。
では具体的に、
かかりつけ医とはどのような役割が
あるのでしょうか？
医療機関が安定した経営を続けていくためには、
患者さんを増やさなくてはいけないかと
思います。
そこで今回は
地域に求められる、かかりつけ医について
考えていきましょう。
かかりつけ医とは
「かかりつけ医」とは、厚労省のHPによると
患者さんにとって次のような医師のことを
指すそうです。
- 自分や家族の健康について何でも相談できる
- 必要であれば、専門の医師や医療機関を
紹介してくれる - 信頼できる医師が身近にいるだけで安心できる
患者さんにとって「かかりつけ医」にはどんなメリットがある？
患者さんにとってかかりつけ医は、
安心できる存在です。
患者さんは、かかりつけ医に
何を求めているのかを考えていきましょう。
- ちょっとした不調でも気軽に相談にのってくれる
- 専門以外の病気でも適切なアドバイスをくれる
- 家族でお世話になっているため、
既往歴や体質などを把握している
などがあります。
初めて来院する病院は
「どんな先生だろうか？」
「適切な治療を受けられるだろうか？」
などの不安があるようです。
その不安をとりのぞくことができる医師こそ、
「かかりつけ医」だと思いませんか？
かかりつけ医は、医療機関にどんなメリットがある？
患者さんが
かかりつけ医として考えてくれる人が増えれば、
クリニックに来院する回数が増えるだけでなく、
病院の口コミを広めてもらうこともできます。
また、厚生労働省では、
「かかりつけ医」を持つことを
勧めているそうです。
なぜならば
日頃から自分の健康について考え、
必要であれば医師に相談し、
自分の健康について考える機会が
必要だと考えているからです。
かかりつけ医になることは自院の経営だけでなく、
患者さんの健康についても
自分自身で考えるきっかけにもなる可能性が
あります。
患者さんに求められる、かかりつけ医になるためには？
患者さんが、かかりつけ医を選ぶには、
どのような基準があるのでしょうか？
かかりつけ医に求められる基準について
考えてみましょう。
地域の方に必要な医療を提供できる場所である
患者さんにとって、
家の近くまた通いやすい場所に
信頼できる医師がいれば安心に繋がります。
特に、
- 子どもが小さいご家庭
- 仕事が忙しいサラリーマン
- 介護が必要な高齢者
こういった方々は
かかりつけ医が必要となる場合がよくあります。
気軽に相談しやすい環境がある
ちょっとした症状など気になる体調の変化は、
一人ではなかなか解決をすることができません。
そんなときに、
相談しやすい医療機関があれば、
すぐに相談することができます。
もし、重大な病気が見つかったときでも、
その症状に合わせた適切な医療機関を
紹介することができます。
健康診断の結果で気になる症状などを相談できる
多くの人は、年に一度健康診断を受けるかと
思います。
健康な方は、何も指摘されませんが、
要検査・経過観察などと書かれていれば、
不安になる方もいるでしょう。
そんなときに、いつでも相談できる場所があれば、
患者さんは相談できる場所ができます。
健康診断を受けるたびに来院する方もいます。
患者さんはどうやってかかりつけ医をみつける？
患者さんがかかりつけ医を見つける方法には、
次のようなものがあります。
会社の産業医に相談してみる
普段から健康であまり病気にならない人は、
かかりつけ医を見つけるのに
苦労する場合があります。
その場合は、会社などに所属してる産業医に
相談することができます。
子どもは学校医がかかりつけ医になることがある
子どもは急な発熱や体調不良などを
起こしやすいため、
かかりつけ医を決めておくことは
必要と考えられています。
乳幼児検診や予防接種もかかりつけ医を
見つけるきっかけになります。
また、学校に通う子どもは学校医にも
相談できます。
家族が受診したことがきっかけになることがある
かかりつけ医を探すには、
家族が受診したことのある医療機関を
参考にすることもできます。
また、友だちや知り合いなどの口コミなどを
参考にする場合もあります。
市区町村・医師会・保健所などで探すこともできる
かかりつけ医をみつける方法のひとつとして、
ホームページで探す方法もあります。
患者さんが来院したい医療機関が見つかった場合、
クリニックのホームページを確認するため、
日頃からホームページを更新することも必要です。
かかりつけ医になるためには、患者さんに求められる環境を準備することが大切
かかりつけ医とする患者さんが増えれば
医療機関を安定した経営につながる
可能性があります。
そのためには、どんな症状でも対応できる、
必要であれば別の医療機関を紹介する
相談しやすい環境づくりなどが必要です。
患者さんに「かかりつけ医」として
認めてもらうためには、日頃の診察だけでなく、
学校医など外での活動も必要になるでしょう。
必要であれば、
食事や運動などの生活習慣のアドバイスも
次の来院につなげるきっかけになります。
（参照元）
厚生労働省
・「かかりつけ医」ってなに？
URL：https://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/motou.html
・「かかりつけ医」の見つけ方・探し方
URL：https://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/mitsukeru.html
