アンチエイジング診療を受診している
年代の範囲も幅広いですが、
小さな子供を育てている世代が、
集患のターゲットとなることもあるでしょう。

小さな子供を育てている世代、
とりわけ母親の場合は子連れでも行ける
医療機関を選びたくなるものです。

これまでも、
キッズスペースの説明をすでに行っていますが、
いざ検討して設置となると、
やはり慎重な決断がいるものです。

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貴重な資金を注ぎ込む以上、
失敗はしたくないですね。 

そこで、まだ取り上げていない注意点を
今のうちにまとめてご紹介しましょう。

キッズスペース導入で発生しそうな設備投資

キッズスペースを設置するなら
院内の一部を改装することになるでしょう。

大がかりな費用をかけなくても
実現は十分に可能ですが、
キッズスペースを作る際に
必要なことをご紹介します。

1.スペースの確保

やはり部屋ひとつを子供たちのために
開放したいところです。

もし新たな工事が必要なら
当然資金はかさみますし
賃貸物件の場合は貸主の許可も必要となります。

「パーティション等を使って
部屋の片隅を区切る」

という手も考えられるでしょうが、
面積の狭さや防音といった観点で見ると
デメリットのほうが目立ってしまうことが
あります。

2.部屋全体にかかわる設備

スペースを作るとなると、
部屋のリフォームも
必要になってくることでしょう。

必要になってくるであろう、
リフォームの内容をご紹介します。

内装

たとえば、壁紙等をどうするのか?

これは実際、行動に移したときに
出てくる疑問点でしょう。

自由診療を標榜する医療機関の場合、
院内のインテリア等もこだわるのが普通でしょう。

となると、医院全体のトーンに合わせるのが
自然な流れでしょう。

しかし、
子供を遊ばせる場所であるなら
むしろ子供に好まれる内装にする
という手もあるわけです。

防音

子供はどうしても、
周囲に遠慮せずに大声で騒ぎます

このため、キッズスペースを作ったら
他の患者に迷惑をかけてしまった
という失敗例があります。

騒音を防ぐ方法として、実施すべきことは
他の部屋との距離を空けることです。

診察室やカウンセリングルームと
キッズスペースが近すぎるなら、
防音対策をする必要性は、
大いにありそうです。

しかし、
防音には弱点があります。

騒音を防ぐことはできますが、
代わりに、事故・トラブルが
外からだとわかりにくいという欠点
出てくるのです。

「受付のようなスタッフのいる場所から
近いかどうか」

この点もカギになりそうですね。

3.安全面での配慮

クッションブロック等を用意すると
子供たちが転ぶなどしたときの
安全対策となります 

これはそれほどの出費には
ならないでしょう。

しかし、
例えば、防犯カメラの設置を検討するとなると
費用がかかりますし、
大がかりな設備になることもあります。

早い段階で準備を進めたほうが得策でしょう。

4.子供たちのためのアイテム

やはり子供たちが
退屈しないようにすることが必須。

オーソドックスな遊具・玩具のほかに
絵本やタブレットのように置ける玩具は
たくさんあります。

これらのアイテムのコストもそれなりに
かかると思われます。

何しろ子供たちはすぐに飽きてしまいますし、
傷ついたり汚れたりと、補修が必要になります 

子供たちが飽きないでいるためにも
定期的に子供たちが楽しめる道具を
検討する必要があるでしょう。

5.人的コストがどこまで膨らむか?

これも軽視できない問題かもしれません。

例えば、
子供の面倒を見るため、
保育士を雇うという方法について
保育士を雇うだけで人件費がかかってしまいます。

ただ、
キッズスペースで子供の面倒を見るために
スタッフの普段の業務に支障が出ると、
医院にとってかなりの損失でしょう。

・子供たちの面倒

・キッズスペースの掃除や手入れ

こういった業務に
スタッフが時間を大幅に
とられないようにしたいところです。

なお保育士に関しては
慢性的に人材難であるため
確保したいなら、
給与面をはじめ
かなりの優遇が必要となりそうです。

医院周辺の保育士の求人をチェックして、
相場の金額をつかんでから給与等の額を決める
必要があるでしょう。

また、いったん家庭に入った元保育士を
パート等の待遇で雇うことも
視野に入れるべきでしょう。

キッズスペースの導入を決める前にしたいこと

このように見てくると、
キッズスペースの導入も大変そうですが
迷いがあるなら、以下に紹介する内容を
やってみてもよいでしょう。

1.アンケート

患者向けにアンケートを実施して
キッズスペースがあると嬉しいかどうかを
質問してみましょう。

求める声が少ないなら見送ってもよいでしょう。

2.見学

本格的な導入に至る前に、一度どこかの医院を
見学できたらとても参考になるはず。

できたら近い条件の医院を
見学したいところですが、
近所ではなかなか見当たらない事が
あるかもしれません。

見学に応じてくれるところを
見つけるのも楽ではありませんし、
これはあくまでも
機会が舞い込んできたら
試したい手段といえます。

キッズスペースの設備投資方法をどう決めていくべきか

キッズスペースを取り入れるときは
いろいろな配慮が必要となります。

内部のアイテム等は簡単に交換できますが、
工事関係はなかなか変えられませんし
よく考えないといけません。

医院の状況や集まる患者の意向に合った
やり方を探り出していくこと。

これがベストの方法といえるでしょう。