コロナウイルス以前と以後の観点で
我々のライフスタイルは
決定的に変わってしまいました。

依然として、感染者数が増加しており、
コロナウイルスの終息は
先が見えない状態が続いています。

「アフターコロナ」

という言葉もあれば

「ウィズコロナ」

という言葉もありますが
「厄介な感染症にどう立ち向かったらよいのか?」
国民共通の重大な課題となっています。

アンチエイジング診療においては
コロナ関係の相談が持ち込まれることは
あまり想像できませんが、
医療機関である以上は
隙のない配慮を
患者に対して見せないといけません。

さて今回は、
“密閉された院内で感染を本格的に防ぐために、
強い期待がかけられるアイテムや対策“
について
ご紹介します。

院内が「3密」にならないようにするには、何が必要? 

コロナウイルス予防で、
定着したワードとして「3密」がありますね。

「密閉・密集・密接」の回避が
社会全体で重視されている
わけです。

ところが、
医療機関の待合室等は
どうしても密閉や密集になりがちです。

何もしないでいると、
患者に不安を与えてしまうかもしれません。

3密対策として、
目を向けるべき製品や対策は以下の通りです。

エアコン

医院によって、
取り付けているエアコンは
バラバラでしょう。

たとえば、
小ぢんまりとした医院であれば、
家庭用のエアコンを使用している医院も
あるでしょう。

その反対で、
業務用のエアコンを完備している
医院も多いはず。

ただ、
一般的なエアコンでは
充分な換気ができるわけではありません。

エアコンは基本的に、
室内の空気を循環させるだけ
だからです。

というわけで、
換気機能に優れた特性のエアコンを
新たに設置するか、
換気扇をフル稼働させたり
コンスタントに扉・窓を開けたりして、
空気の入れ替えをする必要が出てきます。

ただし、季節によっては、
扉や窓を開放すると
室温・室内湿度の調節が
確実に妨げられてしまいますし、
開放時間が長すぎると、
外からのほこりや塵が
入り込む恐れがありますので、
この点は患者の感想を聞くなどしながら
コツをつかんでいくしかないでしょう。

また、
扉や窓を開けるときは、
なるべく同時に2ヶ所を開けて
空気が効率よく流れるように
取り計らいたいところです。

24時間換気システム

2003年7月以降につくられた建物には
原則として、
24時間換気システムが設置されています。

これは建築基準法が
改正された影響によるもので、
戸建て住宅や集合住宅だけではなく
ビルのような商業施設にも適用されています。

古いビルに入居しているなら仕方ありませんが、
比較的新しい建物に入居しているなら、
管理会社に問い合わせるなどして
院内のどこにあるのか
確かめたほうがよいでしょう

空気清浄機等

本格的に院内の空気をクリーンに保ちたいなら
空気清浄機や
サーキュレーターといった機材を
設置したほうが効果的でしょう。

ただし、
空気清浄機もピンキリです! 

製品の機能や院内の広さのほか、
様々な条件をよく考慮して
入手する必要があります。

たとえば、
家庭用の小型の製品の場合は
効果が充分に発揮できない恐れが
強いでしょう

そのほか、
次亜塩素酸水等の定期的な散布が
可能な製品を導入するという手も
考えられます。

「コロナ対策に効果のある
空気清浄機やサーキュレーター、
脱臭機を手に入れたい…」

と思ってもそれなりの値段になりますし、
即座に注文するのは難しいと思います。

その場合は、
レンタルを利用するという手も考えられます。

購入するつもりがある場合でも、
「まずは一定期間のレンタルで試す」
という方法も有効でしょう。

効果に満足できなければ、
他の製品を借りればいいわけです。

洗面所に関して

洗面所にて
コロナウイルスの感染源となる飛沫が、
発生する危険性が報道されています。

洗面所はもともと、
においを残さないために
換気設備が最初からついている場所です。

しかし窓は小さいでしょうし、
申し分のない換気ができるとは限りません。

そこで、
患者およびスタッフに用を足した際に
ふたを閉じてもらうように
協力を呼び掛けるがよい
でしょう。

まとめ

アフターコロナ・ウィズコロナは、
院内の空気をこれまでよりも
清浄に保つに越したことはありません。

コロナウイルスは伝染性の疾病です。

罹患のリスクが消える日は
いつ来るかわかりません。

しかもまだ研究が充分に
進められていない疾病です。

確実な治療法が確立されるまでは
感染リスクを減らす努力を続ける必要があります。

このため、
空気の入れ替えをする努力を惜しまない、
という姿勢を示すことは
患者からの信頼を維持する上で不可欠
でしょう。

新たな設備の購入は手痛い出費かもしれませんが、
長い目で見ればその価値はあるでしょう。