子どもにとって医療機関は
不安で怖い場所でもあります。
そのため、落ち着かなかったり
泣いてしまったりすることがよくあります。
クリニックが子どもでも楽しく過ごせる場所だと
患者さんも安心して治療を受けることができます。
こういった子供連れの患者さんのために
待ち時間を退屈させない環境づくりを
用意しておくことが大切
です。

子どもがクリニックで退屈しないようにするためには

子どもがいる患者さんは
子どもがクリニックで退屈しないように
いろいろな努力をしています。

例えば、子どもの好きな本を持っていったり
スマホで遊ばせたりするといった方法です。

しかし
毎回クリニックに行くたびにこれらを準備するのは
患者さんにとても負担がかかります。
子どもに不安を感じさせないためにも
「あのクリニックに行けば、
楽しいことが待っている」
と思ってもらえる環境づくりも
必要となっていくでしょう。

子どもが退屈しないために準備しておきたいこととは

子どもがいる患者さんたちが来院しやすいように
次のようなことを準備しておきましょう。

・子ども向けの絵本やタブレットを用意する

子供向けの絵本は工夫された本が
いろいろ販売されています。
例えば、イラストが飛び出してくる
「しかけ絵本」は子どもに人気です。
文字が読めない子どもでも楽しむことができます。

また、絵本は子どもが読むだけでなく
大人が読み聞かせることができます。
普段子どもと触れ合う時間がない
患者さんにも喜ばれます。

タブレットは、DVDやネット配信などの
映画を見ることができます。

また
タブレットは絵本を見ることができるだけでなく
子ども向けの簡単なゲームもあります。
例えば、大人と子どもが一緒に遊べる
パズルゲームも人気です。
ゲームは比較的長く集中して遊んでくれます。

・キッズスペース

キッズスペースのあるクリニックは
年々増えています。
小児科だけでなく、歯医者・内科・皮膚科でも
取り入れています。

キッズスペースがあると
子どもは集中して遊んでくれるため
患者さんも安心して治療を受けることができます。

他の患者さんが気になる場合は
本棚などで仕切りをつくるなど
子どもと他の患者さんを分けることも可能です。

「キッズスペースがあっても
子どもから目が話せないので心配」
という場合は
保育士を常駐させるという方法もあります。
そこまで人件費をかけられないという場合は
受付の近くにキッズスペースを作れば
受付スタッフの目が届きやすいので
患者さんが治療を受けている間も
子どもの様子を見ることができます。

・車で待ちたいという患者さんの対応も考える

「クリニックの中では
子どもがじっとできないので車の中で待ちたい」
という患者さんもいます。
そのような患者さんにも
対応できるようにしておきましょう。
例えば、順番が来れば
受付スタッフが車まで呼びに行ったり
車の番号表などを作っておいたりする方法
です。

・クリニックで待ちたくないという患者さんのためにweb予約を導入する

そもそも
「クリニックに子どもを連れていきたくない」
という患者さんもいます。
それは、子どもは病気に感染しやすいからです。
このような方には
「web予約ができるクリニック」
を探している場合がよくあります。
子どもを連れてくる患者さんが多い場合
web予約の導入を考えてみてもいいでしょう。

子どもの不安や恐怖心を和らげるために準備しておきたいもの

子どもが落ち着いて
クリニックに滞在してもらうためには
恐怖心を少なくすることも必要です。

・子ども向けにキャラクターグッズを用意する

子どもは、クリニック独特の雰囲気を感じやすいです。
例えば、
消毒液のにおい、治療中の音など、
いろいろなものから恐怖心を抱くことが多いです。

もちろん、
においや音などにも注意をすることが大切です。
このような恐怖心から目をそむけるために
子どもの好きなキャラクターのスリッパなどを
用意しておきましょう。
好きなものが目の前にあるだけで
楽しくクリニックで過ごしてくれます。

・子どもの恐怖心をやわらげるために白衣を着ない

子どもにとって
少しでも居心地のよい空間にするために
白衣を着ないクリニックもあります。
しかし
外科などは白衣を着なければ汚れてしまうため
衛生面でも気になります。
このような場合は
明るい色を使ったスクラブがオススメです。
子どもが多いクリニックでは
キャラクターが書かれたスクラブもあります。

子どもが退屈しないクリニックは、患者さんが安心して治療を受けることができる

小さな子供がいる患者さんは
診察や治療を受けている間、
子どもが何をしているかとても不安です。

「待合室で待っていて」
と言っても
「勝手に外に出てしまわないか?」
「暴れていないか?」
など
治療に集中できないことがあります。

そんな不安を解消してくれるのは
クリニック側の対応です。
子どもが退屈しないようなものを準備したり
スタッフが子どもの世話を見たりする
といったことは
これからもますます必要となってくるでしょう。