日本の夏の厳しさは独特です。

気温だけでしたら、
熱帯地方のほうが日本より高くなりますが、

「日本のような湿気だらけではなく、
乾燥している」

という地域が世界では多いようです。

日本で暮らすなら、
温度と湿度双方が重なった
サウナのような猛暑に
耐え忍ばなくてはいけません。

7~8月の猛暑のピークの時期は、
どんな商業施設もその点に配慮しながら
集客戦略を立てる必要があります。

医療の場合は集客ではなく集患ですが、
例えば、

「駅から10分以上歩く」

といった場合でしたら
それだけで患者は来院する意欲を失ってしまう
恐れがあるでしょう。

医院経営においては、
少しでもこの厄介なハンデを緩和する
努力をしないといけません。

そこで今回は、夏の暑い時期でも
来院したくなるような院内設備・サービスの例を
ご紹介します。

猛暑対策の基本中の基本、エアコンをこの夏はどう使うべきか

昨年の夏や一昨年の夏は
予防が最優先のため、暑い盛りでも
定期的にエントランスや窓を開けて
換気する時間を設けていた医療機関は
多く見られたことかと思います。

では今年も続けるべきでしょうか? 

海外からの人々の流入が復活しつつありますが、
新たな変異株が上陸するといった出来事が、
近いうちに起きてしまったら
続けたほうが安全でしょう。

しかしその反対で、
世の中がアフターコロナに向けて
順調に進んでいる限りは
換気は高頻度で実施しなくても
よいという意見もあります。

換気の有無について不安でしたら、
患者さんに簡単なアンケートを実施して、
その結果を参考にするという手があります。

その際に、
どれくらいの室温が快適に感じるのか、
回答していただいて、
ヒントにしてもよいでしょう。

まだ導入出来ていないようでしたら、
換気機能に優れた最新式のエアコンを
設置したいところですが、
もちろん費用面がネックになるかと思います。

また、費用面とは別の問題で
半導体の流通も平常時と比較して
変化してしまったので、
エアコンのような電化製品にも
多少の影響が出る可能性が
指摘されています。

念のため、
日程にゆとりをもって注文をしたほうが
無難かもしれません。

エアコン以外の設備・サービス

窓からの直射日光を遮断するために

エアコンを十分に利かせていても
日差しが強いとそれだけで熱を感じるものです。

そこで炎天下の日は
遮光カーテンやウィンドウフィルムを
使うこともおすすめです。

エアコンだけに頼る、
という手には問題もあります。

しかし、最近は
自然災害などで停電のリスクが
かなり顕在化しています。

これはうまい解決策がありませんが、
地域の電力状況は普段から
チェックしておくに越したことはないでしょう。

手や顔をきれいにするタオル・おしぼり

来院直後の患者は汗だくになっている方も
いらっしゃるかと思います。

そこで、冷やした、あるいはウェットにした
タオルやおしぼりを提供するという手は
様々な商業施設でされてきました。

顔をはじめ全身が汗にまみれたままでは、
スタッフにとっても診察やカウンセリングの際に
やりづらいものです。

これは無償で
患者にどんどん提供したいところです。

タオルやおしぼりは、
コロナ禍が完全には終わっていない以上
使い捨てにしたほうが得策でしょう。

安いウェットタオルを仕入れれば
医院の財布も痛みません。

水分の補給サービス

カウンセリングの際は冷たいお茶などの
飲み物を出す診療所様も
いらっしゃるかと思います。

医院としてもサービスしやすくて
ありがたいのではないでしょうか?

しかし待合室に座っている患者さん全員に、
同じことをするのは難しいかもしれません。

そこでウォーターサーバーの出番となります。

ウォーターサーバーは
医療機関でもおなじみのアイテムですし
導入も簡単に済みます。

コロナ禍の間、
ウォーターサーバーの設置を見合わせていた
医療機関は多かったのではないでしょうか?

猛暑になる恐れがあり、
かつ節電を国が企業に向かって
呼びかけるほどの事態で、
エアコン以外の方法も大切です。

アフターコロナに向かっている昨今、
ウォーターサーバーの新たな導入や
既に導入している医療機関では
再開する動きが始まっているようです。

今年の夏の最新情報にマッチした対策を目指しましょう

歯科医院の場合、
暑さ対策のためにできることは
それほど多くありません。

だからこそ、
どこでもやっている方法に
ひと味加えて提供していく。
その方向で取り組んでみると
良いかと思います。

電力不足という
困った予測が報じられているのはネックですが
新型コロナウイルスの勢いが
落ちている点は大助かりのように思われます。

これらの最新情報を常にキャッチして
患者の意欲を高める工夫を考えましょう。