自由診療は、
一般的なクリニックより
質の高い医療・接遇などをもとめられます。

そのため、
患者さんに満足してもらうためには、
常に新しい試みを行うことも必要です。

しかし、

「どんなシステムが必要なのか、
新しいシステムはまだよくわからない」

といった方も多いでしょう。

今回は、
多くの病院で取り入れられている
システムや試みについて紹介します。

事前に記入できるWEB問診を利用する

WEB問診は、
事前にパソコン・スマホをつかって
問診票を入力する方法
です。

インターネット上で入力できるため、
紙のように問診票を保管する必要もありません。

スマホやパソコンを使い慣れている方にとっては
とても便利なシステムです。

子どもや高齢の方は
ご家族に入力をしてもらうことができるため、
クリニックに着いてから、

「患者さんの飲んでいるお薬がわからない」
「持病がわからない」

といったトラブルを回避することもできます。

WEB問診の最大のメリットは、
診察までの待ち時間を減らせることです。

クリニック側も
事前に患者さんの状態を把握できるため、
スムーズに診察や検査の準備を
おこなうことができます。

スマホ・パソコンから予約する

多くのクリニックで取り入れられているのは、
スマホ・パソコンから予約できる
受付管理システムです。

システムにもよりますが、
何曜日の何時頃が混んでいるかなど、
そのクリニックの混み具合を知ることもできます。

また、
患者さんが来られた順番にとる予約よりも、
自動的に機械が予約をとるため、
スタッフの手を煩わせることが少なくなります。

患者さんは
クリニックで待つ必要がなくなるため、
待ち時間のストレスを軽減することができます。

また、
クリニック側の都合に合わせて
診察人数を減らしたり、
増やしたりすることも可能です。

診療科にもよりますが、
最新式の予約システムをとりいれることで、
今までとちがった若い層の患者を
増やすこともできます。

自動精算機で会計をする

受付事務の仕事の中で特に大変なのが、
お金の管理です。

  • 領収書
  • 明細書などの作成
  • お金の受け渡し
  • 診療後のレジ締め作業

など、
どれもスタッフに大きな負担をかけます。

しかし、
自動精算機を利用すれば、
お金の管理にともなう負担が減るため、
患者さんからの問い合わせや患者さんからの
急な対応など本来の業務に集中できます。

また、
クレジットカード・電子マネーに
対応している機械なら、
お金を手で触る負担も減らすことができるため、
感染症予防対策にもなります。

また、患者さん側も待ち時間が少なく
簡単に精算できるため、
早く帰りたい患者さんのストレスも
解消できます。

オンライン診療をとりいれる

コロナウイルスの影響で
多くのクリニックで必要といわれているのが、
オンライン診療です。

初診、急病の患者については
対面診療が基本ですが、
患者さんからオンライン診療を希望された場合、
診断・処方をすることができます。

しばらくの間は、
できるだけ病院に通うのを
控えるようにする方が増えます。

ただし、
オンライン診療は
いろいろな条件が伴います。

また、
すべての病気に対して
対応できるものではありません。

治療に通えない患者さんのために、
何ができるかをあらためて
考えてみるのもいいでしょう。

スタッフの仕事に無駄がないか見直す

患者さんが
受付に来られてから帰るまでの
ステップを見直します。

受付事務の場合は次のようなとおりです。

  1. クリニックの鍵を開ける
  2. 服に着替える
  3. 掃除をする
  4. パソコンの電源をつける
  5. プリンターの用紙を補充する

などです。

また診察中は、

  1. 患者さんを誘導
  2. 電話対応
  3. 受付で質問応対

などは受付事務の仕事です。

これらの業務は、
事務であればだれでも答えられるようにする
必要があるでしょう。

そのためには、
マニュアルを作り直すのも
ひとつの方法です。

この流れに無駄がないか、
時間がかかる作業はどれかなどを
もう一度見直します。

負担になっている作業があれば、
改善できる方法がないかをみんなで話し合います。

また可能であれば、
外部に委託できる作業がないか確認します。

掃除を外部に依頼したり、
自動精算機をとりいれると、
大きな出費がともないますが、
人件費が削減できたり、
トラブルが発生するのを減らしたりする
など、
いろいろなメリットがあります。

自由診療で求められる効率的な業務をもう一度考え直す

自由診療を受ける患者さんのメリットは、
最先端の治療を受けられるだけでなく、
ひとりひとりに合わせて
細かい診察を受けられること
です。

ひとりの診察に時間をかけられるため、
患者さんの満足度を高くすることもできます。

新しいシステムを導入することで、
スタッフの負担を軽減するだけでなく、
ケアレスミスを減らすこともできます。

「患者さんに質の高い医療・接遇を
受けてもらうためには、
どんな業務が必要なのか?」

もう一度見直してみましょう。