医療事務を採用するとき、
どんな人を採用すればいいのか迷ってしまう
という方もいるのではないでしょうか?
例えば、
経験者を採用したい、
どんな仕事でも柔軟に対応できる人がいい、
などの条件をあげる方もいるでしょう。
しかし、具体的に何を優先すればいいのか
わからない方もいるかもしれません。
今回は、医療事務を採用するときに
チェックしておきたい項目に
ついて紹介します。
医療事務に向いている人はどんな人?
クリニックの戦力として
活躍できる医療事務とは
どんな人を指すのでしょうか?
医療事務を採用するときに
優先すべき項目から順番に
紹介していきます。
1. 医療事務の仕事に責任感がある
医療事務の方は、
直接、患者さんに医療を提供する場面は
ないかと思います。
しかし、
医療事務が診療報酬や処方箋などの
書類作成を間違えてしまうと、
大きなトラブルに発展する場合があります。
例えば、処方箋などの書類を渡すときです。
処方箋は医師のカルテを元に作成されます。
処方箋を間違えて
他の人に渡してしまったり、
渡すのを忘れてしまったりすれば
患者さんの命に関わることもあります。
医療事務も患者さんの治療に関わっている
という意識を持つことが大切です。
面接では、医療事務の仕事について
どこまで真剣に考えているかを
聞いてみるのもいいかもしれません。
2.コミュニケーション能力が高い
医療事務は、クリニックの顔といえる仕事です。
患者さんがクリニックに来院したときに
初めて話をするのは医療事務のことが
多いかと思います。
医療事務の対応でクリニックの第一印象は
決まってしまうことがあります。
明るくあいさつができることや、
患者さんの気持ちを理解できるなど、
柔軟に対応できることが大切です。
面接では、
最初に自己紹介をしていただくことで
判断材料があるかもしれません。
3. 自分で行動できる
医療事務は、パソコンで作業したり、
書類を作ったりする仕事だけでは
ないかと思います。
患者さんが困っていたら進んで
行動できることも大切です。
例えば、
待合室で体調の悪そうな患者さんがいたら、
看護師に報告する、
車椅子の方が来られたら、
車椅子を押したりすることもあります。
また、クリニックでは、常にどんなことが
起こるかわかりません。
待合室でトラブルが起きたときは、
自分から進んで対応し、
医師や看護師に指示をあおいでくれるような
自発的な方だといいですよね。
面接では、
「もしこんなトラブルがあった場合
どんな対応をしますか?」
などの質問をしてみても
いいかもしれません。
4.細かい計算などの仕事が得意
自由診療は、
一般診療でおこなうレセプト業務は
ないかと思います。
ただし、自院で決められたルールにそって
診療費を計算する必要はあるかと思います。
患者さんが自由診療で治療を受けるメリットは、
自分の受けたい治療法を自由に受けられることです。
医療事務でも、患者さんに診療費の詳細を
聞かれたりすることもあるでしょう。
そのため、ひとつずつ説明できることも
必要になるかもしれません。
また、パソコンの操作など専門的なスキルを
必要とされる場合もあります。
面接前に、計算能力などをはかる
「クレペリン検査」
をする方法もあります。
5.高いサービスが提供できる
自由診療のクリニックに
来られる患者さんは、
一般診療よりも高い技術を求めて
来院されることも多いかもしれません。
患者さんの中には、
美容が目的で来られる方だけでなく、
がんなどの病気で治療を求める方もいます。
どんな方たちにも対応できるように
準備しておくことは大切です。
例えば、
現在話題となっている
ニュースの話をしたい方や、
緊張をまぎらわせるために治療とはまったく
関係のない話をしたい方などさまざまです。
また、クリニックによっては
ホテル並みの接遇が必要な場合も
あるかと思います。
状況に合わせて対応できる力も大切ですね。
面接では、最近気になるニュースについて
話してもらうのもいいかもしれません。
6. 自分から勉強をしたい気持ちがある
医療事務は、カルテに書かれた診療や処置、
病気や怪我、処方された薬などついて
知っておいた方がいいかと思います。
これらを知っておかないと
診療明細書を作るのは難しくなるでしょう。
医療事務として、
自分から勉強会に参加したり、
本を読んだりすることが
できる人だと助かりますよね。
患者さんが受けた処置や検査、
薬と病名が合っているかを
確認することがあります。
医師や看護師に
カルテに書かれた内容と病名を
確認してくれる方だといいですよね。
面接では、どんな勉強をしているか、
本を読んでいるかを聞いてみるのも
いいかもしれませんね。
7. 他の職種の人とうまく付き合っていける
クリニックにはさまざまな職種の人が
働いています。
医師や看護師だけでなく
栄養士などとうまく連携をとり、
柔軟に対応できる力も大切です。
例えば、患者さんが不安な気持ちで
待っているときは、
患者さんの気持ちに寄り添い、
自分で対応できないときは、
専門家に相談することも必要です。
また、場合によっては患者さんの様子を
医師や看護師に伝えることも
必要になる場合があります。
面接では、
「患者さんにこんな相談をされたとき
どういう対応をしますか?」
などと聞いてみてもいいでしょう。
医療事務はどんな仕事にも柔軟に対応できる能力を持つ人が望ましい
医療事務を採用するときに
チェックしておきたい7項目について
紹介してきました。
全ての項目を持つ人は
なかなかいないかと思います。
現在、自分のクリニックで
必要な能力は何か、
面接前に事前に考えてみても
いいかもしれませんね。
面接を受けに来た人が
どこまで自分の仕事に責任を持てるか、
どこまで患者さんと向き合っていけるかを
面接で聞いてみて、
自分のクリニックで求めている能力があるか
確認してみてはいかがでしょうか。