ニュースなどで医療機関の看護師不足が
取り上げられているのを
よく目にするようになりました。

看護師が離職してしまう原因として、
看護師一人あたりの業務負荷が
多すぎることが要因といわれています。

例えば、

  • 時間通りに帰ることが出来る日が少ない
  • 精神的負担が多すぎる

などが言われています。

看護師不足の問題を解決するためには、
何が必要なのかを
ぜひ一緒に考えていただければ幸いです。

シフトを見直す

看護師のストレスを減らすためには、
スタッフの希望にあったシフトを
作成することが必要かもしれません。

もちろん、すべての希望を叶えるのには
難しい場合があるかと思います。

そのときは、

  • 月に一度は3連休を取ることが出来る
  • 朝は少し遅めの始業時間にする

など、
少しでも看護師の体の負担を楽になるシフトを
作るといった対策をとってみては
いかがでしょうか。

また、少し手間になってしまうかもしれませんが
検査が多い曜日や
来院される患者数が多い日の統計をとり、
シフトを作成する方法もあります。

ひとりひとりのスタッフの働き方について
詳しく聞いておくと、
シフト作成の参考になるかもしれません。

例えば、
「昼からの勤務を希望する」人もいれば、
「土日に働きたい」という人も
いるかもしれません。

どうしても休みが欲しい日がある場合は、
看護師同士で助け合える場を
作ることもひとつの方法かと思います。

看護助手を採用する

看護師の仕事は、
医師の補助をする仕事から、
患者さんの対応をするなど、
専門的な知識を必要とする仕事が多いため
精神的にも体力的にも
大変な仕事になってしまうかと思います。

激務が続いてしまうと、
疲労から仕事のミスに
繋がってしまうことがあるかもしれません。

そんなときに、
看護助手がいてくれると
負担を軽減できると思いませんか?

看護助手には
看護師の指示を受けながら、

  • 患者さんの介助
  • シーツの交換
  • 備品の準備

など
看護師のアシスタント的な仕事をしてもらうのは
いかがでしょうか。

看護師の資格を必要としない業務は、
看護助手に引き継ぐことができるため、
看護師の負担を
軽くすることができるかもしれません。

また、看護助手は派遣社員で
採用することができます。

看護助手を派遣で採用することができれば、
人件費などのコストを抑えることも
できるかもしれません。

看護師を採用するときは、

「資格が必要な仕事」
「資格が必要でない仕事」

2つに分けて検討してみることも
大切だと思います。

多様な働き方に変える

看護師の働き方には、
正社員、派遣、パートなどが
あるかと思います。

これまで、自院だけでスタッフを
採用してきた医療機関は、
短期間だけ働く派遣を
検討してみてはいかがでしょうか。

働き方を変えるには、次の項目について
改めて検討する必要があるかもしれません。

夜勤の負担

夜勤のある医療機関は、
看護師の仕事の負担を増やす可能性が
あります。

しかし、夜勤のある病院では人手不足のため、
週に何度か入ってもらわなければ
シフトがうまく回らない医療機関もあるでしょう。

そこで利用したいのは、
夜勤専門の看護師です。

夜勤専門の看護師は、
非常勤や派遣などでも採用できるため、
昼勤メインの看護師の負担を
減らすことが可能かもしれません。

残業を減らす

業務の内容を効率化することや
どんな業務で残業をしているかを
可視化することで看護師の残業を
減らすことができるかもしれません。

例えば、

「患者さんの状態を細かく記録する」

「他の人に仕事を引き継ぐ場合は、
簡潔にできるようにする」

「急患が出たときの
対応方法について決めておく」

など、残業が起きるケースを記録し、
業務内容を効率化させてみては
いかがでしょうか。

また、仕事が終わっていないときは、
次のスタッフに引き継げる体制を
整えることも大切です。

育児・介護の必要な人は柔軟に対応する

育児や介護が必要なスタッフには、
さまざまな制度を利用し、
勤務時間の調節が必要になるかもしれません。

例えば、

  • 託児所を利用する
  • 学童保育を利用する、
  • 早朝出勤や夜勤を免除すると

いったことです。

もちろん、他のスタッフの協力がなければ
成立するのは難しいかと思います。

お互いに助け合うだけでなく、
無理な場合は派遣を使うことも
考えてみてもいいかもしれません。

気軽に相談できる体制をととのえる

仕事のことやプライベートのことを
相談できる場所があれば、
看護師の精神的な負担を
軽減することができるかもしれません。

看護師は日本看護協会の相談窓口を
利用することができます。

※相談窓口については、下記のサイトを
ご参照ください。

公益社団法人 日本看護協会
「看護職の働き方改革の推進」
https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/madoguchi/index.html

業務の内容を見直す

看護師が普段どのような仕事を
担当しているのかを具体的に
洗い出てみると良いかもしれません。

担当業務の洗い出しが終わった後は、
薬剤の管理、採血、記録業務など、
看護師以外でもできる作業がないかを
探し出してみてはいかがでしょうか。

薬剤師がいれば、薬や点滴などの準備は
薬剤師がおこない、
採血は臨床検査技師に変えることも
考えられるでしょう。

また、

  • 患者さんへ検査の案内
  • 伝票の記入や整理、
  • カルテの準備

などは医療事務に
変えることもできるのではないでしょうか。

  • 看護師の資格がなくてもできる仕事はないか
  • 他の専門職が担当できる仕事はないか
  • 担当を変えることは可能なのか

こういった内容を検討するのも
ひとつの方法です。

看護師の負担を減らすためには周りの協力が必要

看護師の人手不足が続いているため、
ひとりの業務量が多くなってしまっていることが
問題としてあげられています。

しかし、なかなか新しい看護師を
採用することができないときも
あるのではないでしょうか。

そこで、

  • 派遣
  • パート
  • 看護助手

様々な雇用形式で採用する、
他の医療職の手を借りるなど、
現場で看護師の負担を軽減させる方法を
この機会に考えてみてはいかがでしょうか。