年々、多くの医療機関で問題になりつつある
看護師不足。

ずっと同じ医療機関で働く人もいれば、
数年で転職してしまう人もいます。

できれば、

「自院の考え方を理解してくれる人」
「患者さんに頼りにされる人」

に来てほしいと
思った方もいるでしょう。

そこで、今回は
看護師の採用を考えたときに
チェックしておきたい項目について紹介します。

看護師を採用するときのチェックポイント

看護師不足の問題から、
できるだけ即戦力の知識を持つ人を
早く採用したいと
多くの医療機関では考えています。

ところが、

「思っていた人ではなかった」
「採用したけれどすぐに辞めてしまった」

など、
予想外の反応があれば医療機関にとって
大きな痛手をともないます。

まずは、
自院ではどんな看護師を
求めているかを考えてみましょう。

仕事に対して向上心を持っている

医療機関で働いている人の中には、

「家族のために働いている人」
「自分の技術をもっと磨きたい人」

など、
様々な状況の方が働いています。

例えば、
糖尿病を専門とする病院で働く看護師の場合、
患者さんから糖尿病の治療について
質問されることが多かったことから、
糖尿病について深い知識を得たいと
思った方もいるでしょう。

そのため「糖尿病看護認定看護師」を
取得したという看護師もいるようです。

また、
患者さんのご家族から、
在宅で治療を受けている患者さんのおむつや
褥瘡について相談を受けることが多かったため、
もっと在宅治療の知識を得たいと思った方も
いるでしょう。

そのため「皮膚・排泄ケア認定看護師」の
資格をとった看護師もいるようです。

このように、
自分の得意とする分野を持っている看護師は、
常に向上心を持っていることが多いです。

そこで、向上心の有無を確認する為に
面接では、

「看護師として得意分野はありますか?」

という質問をしてみても良いでしょう。

どんな問題にも向き合っていける強い心を持っている

クリニックでは様々なトラブルが発生します。

例えば、

「急に同僚の看護師が出勤できなくなった」
「患者さんが急に受付で怒り出した」

などのトラブルは予測しておかなくてはいけません。

看護師は多くの問題と向き合う強い心を
持つ必要がある場合があります。

そこで面接では

「同僚の看護師が急に休みになりました。
あなたは出勤です。
どうすればいいと思いますか?」

と聞いてみるのもいいでしょう。

もちろん、面接の場では
適切な答えを出来ないかもしれません。

ポイントは、
その問題に対してどれくらい真剣に
向き合っているのか、見てみるのも
良いかと思います。

患者さんの気持ちを予測できる

医療機関で働くスタッフは、
患者さんの気持ちを可能な範囲で
把握することが大切です。

例えば、

「患者さんが常にイライラしている」
「つらそうな顔をしている」

このようなときには、
適切な言葉をかけるといったことも
必要となっていくでしょう。

看護師の言葉かけは、
患者さんの気持ちを楽にしてくれることがあります。

もちろん、
医師の診察や治療、処置などは必要です。

しかし、その後の言葉掛けなどのケアがなければ、
患者さんは不安を感じたり、
不信感を持つことがあるかもしれません。

面接では、

「これまでに患者さんと接してきた中で
辛かった思い出はありますか?」

と聞いてみても良いでしょう。

この質問をすることで、
どんなトラブルに対応してきたかを
知ることができます。

常に明るく穏やかな気持ちでいられる

患者さんの中には、
治療を進めていくうちに
症状が良くなる人だけでなく、
一生治療を続けなくてはいけない、
または新しい治療方法が見つからない方も
いるでしょう。

そんなときに必要なのは、
看護師など身近にいる
医療知識を持ったスタッフの存在です。

いつも温かく見守るような気持ちが必要です。

面接のときは、
笑顔で話をしているのはもちろん、
穏やかな雰囲気を感じられる
存在でいることも大切です。

面接では、

「これまで患者さんと接してきた中で
印象に残っていることはありますか?」

と聞いてみましょう。
患者さんに対してどのような思いが
あるかを知ることができます。

医院のことを良く知っている

真剣に医院に就職を考えている方なら、
医院のホームページだけでなく、
さまざまな方法で医院のことを
調べているでしょう。

例えば、

「先生のインタビューが掲載されていた」
「医院の得意な分野を知っている」

などです。

もちろん、
患者さんの口コミなども読んでいるでしょう。

「医院でこんな仕事をしてみたい」
「今までできなかった治療のサポートをしたい。」

など具体的な答えを得られるかを
確認してみましょう。

面接では、

「なぜ当院で働きたいと思いましたか?」

と聞いてみても良いでしょう。

当たり障りのない答えなら、
医院のことを
あまり調べてきれていない可能性があります。

看護師の採用には、面接のひとことで決まる場合がある

面接だけでは、採用となる決め手を
見つけるのは難しいかもしれません。

しかし、面接で聞く内容をしぼれば、
医院に必要な看護師を
採用できる可能性が高くなります。

まずは、じっくりと時間をかけて
話し合っていくのも必要となるでしょう。