自由診療では、
最新の医療技術を生かした治療法、
または自分の受けたい治療を自由に選択できる
というメリットがあるかと思います。

一方で、自由診療は自費診療のため
治療費が高いという点で躊躇する患者さんは
いるかもしれません。

患者さんは自由診療にするか、
保険診療にするかで
迷ってしまうのかもしれません。

そこで、自由診療を受けてみたいと
思っている方のために、
診察を受けるハードルを
下げる方法を考えてみましょう。

事前に資料を用意する

自由診療の治療に興味がある人のために
資料を用意してみてはいかがでしょうか。

例えば、

・初診から検査
・治療までの流れ
・どれくらいの期間がかかるか

などです。

保険診療を併設しているクリニックでは、
受付にリーフレットを置いたり、
興味のありそうな患者さんに
リーフレットを渡す方法もあります。

医師や看護師などの専門家から
治療について直接説明してもらうと
自由診療の受診率が上がりやすいようです。

受付などで

「私どものクリニックでは、
このような治療もおこなっているので
参考にしてください。」

とお声掛けしてみることもおすすめです。

さらにその後、

「もし興味があるのでしたら、
お気軽に医師や看護師に聞いてください。」

と声をかけておくことで患者さんが
質問しやすくなるかと思います。

Webサイトを充実させる

病院を選ぶときに患者さんが見るのは、
クリニックのwebサイトではないでしょうか。

ホームページには、
患者さんが、この医院で
治療を受けてみたいと思える
内容が書かれていることが大切です。

しかし、Web広告は

「医療広告ガイドライン」

という厳しい規制があるため、
注意する必要はあるかと思います。

例えば、

「日本一」
「No.1」
「最高」

などの表現は、
事実であっても見ている人に
誤解を与える可能性があるため
書いてはいけないことになっています。

その他にも、Googleなどで、
ホームページが上位に表示される
「SEO対策」にも
力をいれてみてはいかがでしょうか。

「SEO」とは、
「Search Engine Optimization」の略称で
日本語にすると
「検索エンジン最適化」という意味になります。

検索エンジンによる検索結果で、
より上位に表示し自社サイトへの多くの流入を
獲得するための取り組みを総称して
「SEO対策」と言います。

SEO対策は、日々の変動する検索順位で
上位にいくことだけではなく
患者さんにとって有益な情報を伝えられることや
使いやすいサイトを運営していくことが
SEO対策には大切だと考えられています。

Googleマイビジネスを利用してみる

Googleで地域や診療科名で検索したときに
表示されるのが「Googleマイビジネス」です。

例えば「京都市 皮膚科」と検索した場合、
いくつかの皮膚科が検索されます。

そこに自院も表示されるように
登録しておくのもいいかもしれません。

Googleマイビジネスには、
患者さんに口コミを
書いてもらうことができるため、
来院を迷っている方への後押しを
することもできるかもしれません。

自院のクリニック名、webサイトのアドレス、
クリニックの画像などを登録することができます。

ただし、Googleマイビジネスも
ガイドラインがあるため注意事項は
事前に確認しておくことをお薦めします。

治療費を記載しておく

患者さんが不安を感じるポイントは、
治療費なのではないでしょうか。

もちろん、自由診療であるため、
治療費はある程度かかることは
患者さんも理解しているかと思います。

しかし、事前に治療費を知っておくことで、
ある程度心構えもできます。

カウンセリング時に、おおよその治療費を
案内してもいいかもしれません。

クリニックで治療を受けている間に
不安を感じさせないようにすることも大切です。

また、保険診療と自由診療の違い、
自由診療のメリットなどを
くわしく説明することも必要かもしれません。

治療方法に迷っている方向けに相談を受け付ける

患者さんの中には、

「自分の病気はどの治療法が
合っているかわからない」

「保険診療と自由診療のどちらが
自分には適しているのだろう」

などと迷っている方もいるかもしれません。

そのような方たちのために、
治療方法に関する相談を受け付けてみては
いかがでしょうか。

相談ができるよう、ひとりひとりに対して
十分な診察時間を確保することもお薦めです。

自由診療のクリニック中には、
初診に30分から1時間かけている
医院もあるようです。

患者さんの話を聞いたあとに
治療をおこなうのも
ハードルを下げるひとつの方法かと思います。

カフェや健康教室などを開く

美容外科などではカフェを
併設しているクリニックがあるようです。

そのようなカフェでは美容や健康にいいと
いわれている素材を使ったランチが
提供されているようです。

クリニックに診察を受けなくても
カフェだけ利用することができれば、
一度話を聞いてみようかな?
と思うきっかけになるかもしれません。

また、地域の方の集まり場として、
情報を共有する場としても
提供することもできるかと思います。

他にも、医師や看護師、栄養士などが
講師を務める健康セミナーや
相談会などを開くこともできるでしょう。

地域の方のために力をそそぐことは、
自院の集患にもつながりやすくなります。

ホームページで近場のお店を紹介する

クリニックのホームページで
クリニックの近くにあるレストランや
カフェを紹介してみるのもいいかもしれません。

例えば、体にいい食材を使ったレストラン、
気軽に通えるカフェなどを紹介すると
先生の好みや人柄を伝えることができます。

また、
「このお店にはこんな食材が売っています」
などとブログを書くのもおすすめです。

患者さんとの話のきっかけづくりに
なるかもしれません。

自由診療の来院のハードルを下げるためには、親しみを持ってもらうことも大切

患者さんは自由診療を受けるために、
どんな治療をしているのか、
どんな先生がいるのか、
どれくらいかかるのかを
事前に調べてくることが多いようです。

しかし、ホームページだけでは
伝わらない部分もあります。

一度来院してくださった方には、
時間をかけて説明することが大切です。

保険診療を同時に行っているクリニックでは、
どちらの治療かを選ぶことができるかと思います。

患者さんには
いろんな方法を選べるようにするのも
ハードルを下げる一つの方法と
なるかと思います。