アンチエイジング診療を標榜する医療機関が
安定した売り上げを目指すなら
初診の患者から、

『ここは、もう一度来たいクリニックだなあ』

と感じていただくことがポイントでしょう。

その意味では、
待合室の内容はとても大切になります。

患者に居心地のよい環境を提供しようと
内装やインテリアにこだわる開業医が
増えていますね。

そして、
室内に配置する設備も大切。
患者を退屈させまいと、
大型のTVを設置するところは昔から多いですが
その代わりに
デジタル・サイネージを用意するところも
増えてきました。

そこで、
デジタル・サイネージの強みや有効性を
整理してみましたので、ご案内します。

デジタル・サイネージとは? 

デジタル・サイネージのスペルは

「digital signage」

と書きます。

「digital」は
どんな日本人でもよく知っている単語ですが
「signage」はあまり聞きなれない単語かと
思います。

「signage」とは
「サイン(sign)」という単語に近く、
「広告」「標識」といった
ニュアンスを持っています。

というわけで
デジタル・サイネージは、

「電子技術を応用した広告媒体」

のことを意味します。

街中で、
大きなディスプレイ画面に
躍動的な広告が配信されている風景を
よく見かける時代ですが、
あれがよい例となります。

医療機関における、デジタル・サイネージのメリット

それでは、
医療機関で「デジタル・サイネージ」を
導入することで
どのようなメリットがあるのでしょうか?
以下に得られるメリットをご案内します。

多様なコンテンツを表示できる

しばしば

「電子看板」

と訳されるデジタル・サイネージでは、
多数の画像(静止画)や動画を
組み合わせて掲載できます。

普通の看板ですと、掲載できる画像は
1枚だけでしょう。
しかしデジタル・サイネージなら、
何十枚~何百枚という画像
表示できます。

一定時間が過ぎたら
異なる画像が表示されるように
コントロールすることも簡単
です。

また技術が進歩したため、
現在のデジタル・サイネージは
発色性に優れている上に質のよい音声
提供できます。

既存のTVを利用できるチャンスがある

すでに
大型のTVを待合室に設置しているのであれば、
そのまま利用することも不可能ではありません。

もっともこの点は、
依頼をする業者に事前に確認を入れる
必要がありますので、ご注意ください。

すぐに新しいコンテンツを表示できる

デジタル・サイネージでは、
新しいコンテンツを準備できたら
即座に公開できます。

したがって、
掲示板代わりに使うことも可能になります。

患者に伝えたいニュースがあるなら、
掲示板に貼るよりも、
大きな画面で伝えたほうが
効果的
でしょう。

最近は、
医療業界専門の
デジタル・サイネージ広告の
制作企業も登場しています。

豊富な実績を持つ企業と契約すれば、
たくさんのコンテンツを制作してくれる上に、
自由自在に内容を切り替えられるように
してくれます。

集患につながるコンテンツを待機時間にご覧いただける

自由診療は患者の立場で見るなら、
どうしても高くつくもの。

そこを納得して、通院していただくために
デジタル・サイネージを通じて
アンチエイジング診療の強みを
アピールするコンテンツを
配信したい
ところです。

医師やカウンセラーによる
口頭での説明ももちろん重要です。
しかし、
言葉だけではどうしても説明し切れないものです。

そこで、
画面の中で図やイラスト等を
たっぷりと盛り込んだ説明をすることで、
患者にアンチエイジング診療の
必要性を理解していただく

よいでしょう。

ペーパーレス化につながる

紙の広告や掲示物は印刷すればするほど
コストがかかりますね。
しかしデジタル・サイネージなら
紙の浪費を防げます。

紙の掲示物は、
印刷して貼り出すだけでも労力がかかりますね。
また、
汚れたり破れたり……と傷つきやすいもの。
そのチェックをしたり、
適宜貼り直したりすることで、
金銭的コストだけではなく
人的コストも無視できません。

このようにペーパーレス化は
一度に何種類ものメリットを
もたらしてくれるのです。

デメリットがあるとしたら? 

多くの恩恵を受けることが出来る
デジタル・サイネージですが、
メリットもあれば、
その反対にデメリットもあります。
では、
デメリットにはどのようなものが
あるのでしょうか?
以下にデメリットをご案内します。

コスト問題

デジタル・サイネージは、
独特の技術を用いた広告媒体です。

導入にはそれなりの
コストが発生する可能性があります……

ただし
業者によって格差があるため、
相見積もりをとるなどして
慎重に検討しましょう。

したがって、
デジタル・サイネージを取り入れるなら
コストに見合った効果を狙うべきでしょう。

自院のアンチエイジング診療内容のよさを
的確にPRできるコンテンツづくりを
目指すことが望ましいです。
この点は
制作会社とよく話し合って
決めるとよいでしょう

効果については、
ときどき確かめるほうがよいでしょう。
たとえば、
患者にアンケート調査を
実施するという手が考えられます。

デジタル・サイネージの内容について
率直な意見を求めましょう。

好意的な意見が少ない場合は、
早急に計画の見直しをすべきですし
費用対効果が著しく悪いのであれば、
廃止も検討すべきでしょう。

広告規制の問題

デジタル・サイネージの広告内容も、
医療法(医療広告ガイドライン)や
薬事法の規制対象となり得ます。

掲載内容は、
最新の法令と照合して決めることが
望ましいです。

まとめ

待合室で過ごす時間は
患者にとって楽しい時間ではないでしょう。

そこでデジタル・サイネージを設置して、
さまざまなコンテンツを提供すれば
快適に過ごしていただけます。
内容が、
自院の診療の美点を適切に伝えるものであれば
継続的な集患に役立ちます

一石二鳥です。

適切に設置できれば
コストパフォーマンスの
高いPRを実現できることでしょう。

デジタル・サイネージ導入を
快適な待合室実現のきっかけに
してみてはいかがでしょうか?