自院の“強み”“ターゲット層”について
具体的に考えたことはありますか?

例えば、

  • インプラント治療を専門にしている
  • 統合医療をとりいれている

などです。

しかし、
強みは出しているけれど、

「ターゲットをしぼると患者さんの数が
減ってしまうのでは?」

と不安になる方がいます。

ところが、

「逆に患者さんの数が増えた!」

という話も聞かれます。

それでは、
ターゲットをしぼると
どのような効果があるのでしょうか?

今回は

“ターゲットをしぼったクリニックの
メリット・デメリット“

について解説していきます。

ターゲットをしぼるメリット

患者さんのターゲットをしぼると、
次のようなメリットがあります。

自分に合ったクリニックだと思ってもらいやすい

患者さんは、
自分の症状にあった適切な治療を
してもらえるか考えてから来院します。

例えば、

「胃の調子が悪いから、
胃カメラを使って
中の様子を見てもらえないかな…」

といったように考えます。

ところが、
いろいろな治療をしている病院だと、

「胃を診てもらいたいけど、
ここの病院で本当にあってるかな…?」

と不安に思う方もいます。

胃カメラ専門クリニックと案内することで、
胃カメラの検査に力を入れていることを
具体的に表示できるため、
患者さんにも誤解されにくくなります。

自院の治療内容をわかってもらいやすい

具体的な治療内容を案内することで、
患者さんが受けたい治療内容を
細かく提示することができます。

例えば、
インプラントの治療を受けたい方は、
事前に

  • 治療内容
  • 金額

などを詳しく調べています。

そのため、
患者さんのインプラント治療に
対しての理解度が早く、
あとになって

「そんな治療があるとは知らなかった!」

という話が少なくなります。

患者さんに治療内容を選んでもらえる

治療内容をしぼっているため、
関連する治療法を患者さんが理解しやすく、
治療方法を患者さんご自身に
選んでもらうことができます。

例えば、
がん治療など難病を対象とした場合、
抗癌剤による標準治療に加えて
患者さんは代替医療を
選択しやすくなります。

患者さんが望んだ治療に細かく丁寧な対応ができる

治療内容を特化するメリットには
患者さんが望んだ治療に細かく丁寧な対応が
できることがあげられます。

例えば、

  • 詳細な説明ができるようになる。
  • 対応がスムーズに行えるようになる。

といったことが考えられます。

また、
治療に対して不安を感じている患者さんに、
スタッフからいろいろな治療を提案することが
できます。

他院と差別化が出来る

治療内容をしぼっているため、
他のクリニックと差別化することが出来ます。 

そのため、

他のクリニックに転院することが少なく、
自院独自の治療を提案できます。

患者さんに特別感を感じてもらえるため、費用を独自で決められる

他のクリニックとは違う治療方法を
勧めているため、
患者さんに特別感を感じてもらえます。

また、
自由診療であれば、
治療内容に見合った費用を
独自で決める
ことができます。

ターゲットをしぼるデメリット

逆にターゲットをしぼることで
次のようなデメリットも
考えられます。

  • ターゲット層以外の患者さんは
    ハードルが高くなる
  • 自分に合わないと思った人は
    二度と興味をもってもらえない

メリットに比べれば、
デメリットは少ないと考えられます。

いろいろな患者層が来ると、
業務が煩雑になるだけでなく、
何を専門にしているクリニックなのか
わかりにくくなります。

ターゲットをしぼる方法

ターゲットをしぼるには、
具体的な人物を想像するといった方法があります。

例えば、
30代から40代の女性を
ターゲットにしているとします。

しかし、
30代から40代の女性は、
働いている人もいれば、
子育て中の女性もいます。

また、
出産後の悩みを持つ人もいれば、
更年期症状で悩む人もいるでしょう。

そのためにも
もっと具体的なターゲットを
決めておくとよいでしょう。

例えば、
いつも受診していただいている◯◯さん。

30代女性で、
職業は大手保険会社の営業をしている。
趣味は、ピアノと旅行。
仕事が忙しくて、食事の時間は不規則

といったものです。

具体的な人物を想像することで、
細かいターゲット層を決める
ことができます。

クリニックの場所

クリニックが存在する場所によって、
患者さんのターゲットはある程度定まっています。

  • 駅に近い…学校・通勤帰りのサラリーマン
  • 住宅街…家族づれ・高齢者
  • オフィス街…近くの会社で働く会社員

といったような感じです。

患者さんの年齢や性別

一般的な内科は、
子どもから大人までさまざまな方が来られます。

ですが、診療科によっては
特定の年齢層の方が多く来院する
可能性があります。

例えば、インプラント治療であれば、

「受診者の年齢層は比較的高齢で
お金に余裕のある方が多く来院する」

といったことが推測されます。

このように、
治療内容に合わせて、
どの年代のどの性別に需要があるか

調べてターゲットをしぼっていきます。

患者さんの職業などの属性

先ほど紹介したように、
仕事内容・役職・専業主婦など
属性によって患者層は異なります。

仕事内容で考えれば、
事務職・営業職といった分け方もあります。

例えば、
事務職は一日中同じ姿勢をしているので、
血液の循環が悪くなることが考えられます。

営業職は、
いろいろな人と話をするので、
ストレスが多く感じる傾向があります。

などといった考え方です。

患者さんのターゲットをしぼると集患しやすくなる

具体的なターゲットをしぼることができれば、
クリニックの方向性がよく見え、
患者さんだけでなく、
スタッフも将来の目標ができます。

そのため、
多くの方に自院の特徴を
知ってもらいやすくなります。

これまで、
通院するか悩んでいた患者さんも、
治療内容を把握しやすくなるため、
自然と患者さんも集まるのです。