先進的な医療やアンチエイジング・美容医療など、
様々な医療サービスを提供する自由診療のクリニック。

興味はあるけれど、いざ行く勇気がない…。
という方もいるでしょう。

また、思い切ってクリニックに行ってみたものの、
満足できなかったという方もいるかもしれません。

そのようなことが起きないために、
クリニックは居心地が良く、必要なときに何度でも
通いたくなる場所でなければいけません。

では、具体的にどのようなクリニックが
患者に信頼され、好まれるのでしょうか?

今回は、美容・アンチエイジングに関心の高い女性が
どのような目線でクリニックを選んでいるか、
またはどのようなサービスが喜ばれるかについて、
紹介していきます。

■女性はきめ細やかなサービスを求めている

患者は、病院に行くだけで緊張します。
ましてや初めて行くクリニックなら、なおさらです。

どんな治療をするのだろう、先生はどんな人だろう、
など、さまざまな不安を感じることが多いでしょう。

では、不安を解消するには、どんなことに気を付けて
いけばいいのでしょうか。

例えば、クリニックの受付に行ったとき、
だれも気がついてくれなかったらどうでしょう。

患者はそれだけでも不安になり、
不信感をもつかもしれません。

もちろん、電話中や他の患者の対応で忙しい
ということもあります。
しかし、それは患者には通用しません。

第一印象で少しでも嫌な思いをすれば、
どのような診察や治療を行っても満足できなかった…
ということにもなりかねません。

常に、スタッフが患者の行動をさりげなく見守り、
必要であれば声掛けも必要になります。

では、なぜ患者はクリニックに行くのか

考えたことがあるでしょうか?

それは、
「なんとかして自分の悩みを解決したい」
から行くのです。

また自由診療だからこそ、質の高い治療だけでなく
サービスを求めてられています。

■女性が居心地のよいクリニックだと感じるためには

まず、クリニックのドアを開けたときから、
患者の第一印象は決まります。
どんな点に注意していけばいいのか
確認していきましょう。

・待合室

特にアンチエイジングクリニックで患者が気になるのは
他人の目線です。
できるだけお互いの顔が見えないように、
ソファを配置しましょう。

次に患者が気になるのは、診察室の声や音でしょう。
人の声が少しでも聞こえてくると、
「もしかして私が話した内容も
他の人に聞かれているかも?」
と不安になります。
そのために、
音や声が聞こえない程度の音楽を流しておきましょう。

また、病院特有のにおいが気になる方もいます。
普段そこで働いている人にはわからない
クレゾールなどの消毒液のにおいを
感じることがあります。
そのようなにおいを感じさせないために、
部屋の中の換気には気を付けておきましょう。
リラックスするために、
ほのかな香りがするアロマも効果があります。

・診察室

診察室に入れば、荷物を置く場所が必要です。
できるだけ目に入りやすい場所に作り、
冬はコートをかける場所を用意しましょう。
また、患者は診察室に入ると
緊張してなかなか自分の言いたいことが言えない
場合があります。

患者にリラックスしてもらうには、
座り心地の良い椅子やベッドも必要でしょう。
長い時間、椅子やベッドで診察や治療をするときは、
ひざかけやタオルがあると安心できます。
さりげなく、看護師が患者の行動を見守り
気づかうことが大切です。

診察が終わった後も、
余裕を持った時間をつくりましょう。
患者は何か質問したいかもしれませんし、
衣服を整える時間も必要な場合があるでしょう。
できれば、診察や治療が終わった後、
看護師がドアで見送ってくれる
安心できる場合もあります。

・トイレ

クリニックで一番患者の印象を決めるのがトイレです。
トイレの場所は一目でわかるようにしておきましょう。
また、患者がとても気になるのは、
トイレの臭いや音です。
トイレに換気扇をつけることはもちろんですが、
音が外に出ないように防音対策も必要です。

また、簡単なアメニティもあると喜ばれます。
例えば、ティッシュや綿棒など個包装されていると、
衛生的にも清潔に保つことができ、
患者も気持ちよく使うことができます。
診察が終わった後に化粧直しや身支度を整えたい方も
多いので、準備しておくといいでしょう。

■治療が終わったあとのケアも忘れずに

病院に来ると緊張してしまい、
医師に自分の気持ちを話すことができなかった
という患者も多くいます。

クリニックに来てもらった患者に、
このクリニックに来てよかったと思ってもらうには、
その後のケアも必要です。

治療が終わったあとに、待合室に看護師が行って
少し話を聞いてみる
または別室で
「何か不安なことや、伝えることができなかったことは
ありませんか?」
など聞いてみるというのも効果的です。

もちろん、一刻も早く帰りたいと思っている患者には
配慮が必要です。
その場に応じてスタッフが声掛けすることも
患者の満足度につながるでしょう。