スタッフの作業を外部に委託するメリットは、
本来の業務に集中できることです。
例えば、
業務を外部に委託することができれば、
受付事務は患者さんの対応、
医師や看護師は専門性の高い仕事に
従事することができるでしょう。
これまで、
看護師が受付業務を手伝ったり、
掃除をしたりするなど、資格を持っていなくても
できる仕事をやっていた
クリニックもあるのではないでしょうか。
これらの仕事を外部に委託することにより、
経費を削減できたり、スタッフの負担を軽くしたり
することができるようになるかもしれません。
具体的にどの業務を
外注化していくかを考えていきましょう。
レセプト請求の外注化
医療事務がおこなうレセプト請求業務は、
細かい作業が多く時間がかかるため、
スタッフに負担がかかる傾向にあります。
また、レセプト請求業務の知識のあるスタッフが
いるときには問題はありませんが、
その人が辞めてしまうとこれまでどおりに
できなくなってしまったケースもあります。
そこで、外注化のひとつとして考えたいのは
レセプト請求業務を外部に委託することです。
レセプト業務にくわしい
外部のスタッフが担当するため、
無駄な時間をかけることが少ないでしょう。
ただし、
自院のスタッフもレセプト請求の知識を
身につけることは必要かと思います。
レセプト業務で問題が起きた際に、
自院スタッフでも対応できるように
しておいたほうが、バックアップ体制がある
ということで安心かと思います。
外部に委託すれば、他の作業に
時間をかけることができます。
受付事務は、患者さんの対応や
受付に力を入れることも可能になるでしょう。
ホームページの作成・更新
ホームページを自院で作成・更新するか、
または外部に委託するかで悩む場合も
あるかもしれません。
自院でホームページを制作すれば、
・費用を抑えられる、
・時間のあいたときにいつでも更新できる
・直接スタッフの気持ちを伝えやすい
などのメリットがあります。
しかし、本業が忙しくなり
更新できなくなったというケースもよくあります。
ホームページをそのまま放置してしまうと、
古い情報がいつまでも残ってしまったり、
ホームページの検索順位が
下がってしまったりする可能性もあります。
自院のお知らせやブログなど、
更新をすることは大事なことかと思います。
また、ホームページ作成には
SEO(エスイーオー)などの知識も必要です。
例えば、SEO対策をしていれば
「京都市 内科」などで検索した場合、
上位に表示されやすくなります。
そのため、ホームページ作成は
集患にもつながりやすく、
そのためにホームページを
運営している医院もあるでしょう。
ところが、どこに依頼すればいいのか
わからない方も多いでしょう。
医療機関の場合、
医療専門のホームページ制作業者を
選ぶことをお薦めします。
医療機関のホームページは、
医療広告ガイドラインなどの規制があるからです。
医療に関する広告は人の命や健康に関わるため、
禁止される広告もくわしく定められています。
専門の業者に依頼したほうが、
ガイドラインの規制内容を知ったうえで
対応してもらえるため、作成期間の短縮などにも
つながるでしょう。
業務を外注化することによって自院で必要な作業に集中できる
自院の業務を外部委託すれば、
・経費を節減できる
・スタッフの負担を軽くできる
・人件費を調整できる
などのメリットがあります。
ただし、クリニックによれば、
外部委託によって得られる効果が
少なくなってしまう可能性もあります。
スタッフを外注する場合、
どのようなスキルが必要か、
問題があった場合は変更できるかなどを
確認しておくことも必要です。
初めて外注を考える場合は、
・導入しているクリニックを見学する
・業者の見積もりを比較する
など事前準備をしておいたほうが導入する際に
スムーズに進むのではないでしょうか。