医療においては、
保険診療」と「自由診療」の
区別が大きいですね。
そして、アンチエイジング診療の
大部分を占めるのが自由診療です。

クリニックにとって、自由診療の醍醐味は
金額を決められる自由があること」でしょう。

したがって、成功すればかなりの収益を
見込めますね。

「自由診療を開始したら予想よりずっと
利益が増えた」
「最初はこの金額でいいのかなあと
不安でいっぱいだったけど、
患者さん本位のサービスを心がけたら
うまいこと集患できた」
なんて体験談が、現場の開業医の口から
聞こえてきます。

さて、
自費によるアンチエイジング診療に力を入れて
成功したクリニックには共通点があります。

それは、
「患者さんへの説明は、診察室ではやらずに
違う部屋を用意した」
というものですね。

「カウンセリングルーム」
「カウンセリングコーナー」と、
名称は様々ですが
自由診療の説明をするために一室用意することは、
患者からの契約を立て続けに獲得していく上で
大きなカギとなっているのです。

では、新たに部屋を用意したほうがよい理由を
ご説明しましょう。

カウンセリング専用の部屋を設けるべき、5つの理由

1.患者のプライバシーが損なわれる心配がない

たいていの場合、患者は自分自身の悩みや症状を
知られたいとは思わないもの。

その秘密を打ち明けるのですから、
誰にも聞かれるリスクがない密閉された空間に
案内されることは、患者にとって
非常にありがたい気配りとなります。

そして金額の話をするにあたっても、
プライバシーは大事です。
また、診療にかかる費用についても、
患者は他人に知られたいとは思いません。

通常の診療室は、他の患者やスタッフが
出入りしやすいようにつくられていますから、
患者は絶えず
「この話、誰かに聞かれてないかな……」と、
絶えず背後が気になるのです。

2.クリニック側にとっても、高額な自由診療を患者におすすめしやすくなる

クリニックのスタッフにとっても、
密閉された空間であれば
声を潜めてお話しする必要がありませんね?

クリニックが自信を持ってお届けする
診療メニューを、堂々とご説明できます。
金額の説明をするにあたっても
「なぜそれくらいの額になるのか?」
説得力のある説明をしやすくなるはずです。

さて、診療内容・金額のご提案については
医師よりも専用のコーディネーターが
担当するのがベストですね。

診療内容については医師が一番詳しいでしょう。
しかし医師は診療に専念すべき。

なにしろアンチエイジング診療の
プレゼンテーションは、丁寧にやろうと思ったら
かなりの時間を取られます。
患者の希望・条件を
漏れなくヒアリングしなければなりませんし、
数十分から1時間以上にも及ぶことは
覚悟すべきです。

つまり医師以外のスタッフが
全面的に引き受けたほうが合理的ですね。

3.凝ったプレゼンテーションツールを使う上でも、都合がよい

現在は、さまざまなプレゼンテーションツールが
医療の現場にも進出している時代ですね。

もちろん、診療室に症例の写真や資料を準備する
ことは簡単ですし、パソコンやタブレット端末を
配置することだって可能でしょう。

しかしスペースに限りがあるもの。
一般の医療器具をたくさん配置して
おくわけですから。

カウンセリングための部屋があれば、
大掛かりなツールを使うことも簡単になります。
ビフォーアフターの写真にしても、
患者に納得いくまでじっくりと
チェックしていただけます。

4.患者に対して、居心地のよい時間を提供できる

最近は、診療室をおしゃれな内装にする
クリニックが増えてきていますが……
診療室にはどうしても、
無機質・殺風景といったイメージがありますね。

そこで、カウンセリングルームを
代わりに用意したほうがいいわけです。
患者をおもてなしする部屋として、
心からリラックスしていただける
内装とサービスを用意するのが理想ですね。

診療室ではありませんから、
お飲み物等をお運びすることだって簡単です。

5.診療室での診療に、支障をきたす恐れがない

診療室はあくまでも、
医師が患者に診療を行うことが最大の目的のはず。

もちろん、患者からいろいろな話を聞き出すことは
日常茶飯事でしょう。
しかし、アンチエイジング診療の
説明は長丁場になりがち。

その説明のために診療室をふさいでしまうと、
早急な治療を必要とする一般の患者たちを
長時間待たせてしまう恐れがあります。

それに診療室で自由診療の説明をしていると、
医師にとっても時間が気になって
たまらないでしょう。

他の患者との予約をはじめ、
医師が気がかりに感じることは
常に山のようにあるはずです。

自由診療の成約率を高めるためにも、患者への説明・提案は専用のお部屋で

自由診療はとにかく、
患者からの成約をコンスタントに取り付ける
ことに意味がありますね。

したがって成約を得るために、
カウンセリング専用の部屋を設けることは
とても理にかなっています。

これまで保険診療しか提供してこなかった場合でも、
自費によるアンチエイジング診療に成功したいなら
カウンセリングルームの導入は大いに検討する
価値があるでしょう。

最初は高くつくかもしれませんが、
自由診療が軌道に乗れば投じた費用は
ゆっくりと回収できますから。