アンチエイジング診療に
限ったことではないでしょうが
医療機関はとにかく
「清潔感第一」です。
最近は、開業医を中心に
瀟洒(しょうしゃ)なインテリア等に
こだわるケースが増えています。
たとえば
美容診療を標榜する整形外科や皮膚科等では
美意識の高い患者の関心をつかむために
そのような努力も欠かせないでしょう。
もちろん
そのような方向性での工夫も有意義なのですが
医療機関としては院内をすみずみまで
コンスタントにクリーンにする努力も必須です。
今回は
掃除のやり方について振り返る機会を
設けることにしました。
院内で特に汚れやすいところといえば?
基本的に
患者の目によくとまるところは
常にきれいに掃除しておく必要がありますが
その中でも特に気を付けたいのは
以下のような場所でしょう。
1.エントランス
患者や業者等が毎日出入りするところですから
当たり前ですが
特に汚れやすくなるのは
天候が崩れたときでしょう。
やはり雨や雪の日は水浸しになります。
風が強い場合もほこりっぽくなりがちです。
特にひどい悪天候の場合は
泥だらけになってしまうことも
あるでしょう。
さて
エントランス周辺が汚れても
1日に何度も掃除することは難しいでしょう。
ただ、悪天候だった日は
終業後や次の日の朝に
特に念入りに掃除するようにしたいものです。
2.トイレ・洗面所
トイレが汚れやすいことは
言うまでもないでしょう。
これはあらゆる施設で
共通しています。
商業施設の場合
トイレの掃除は1日に何回も行うのが常です。
実際にトイレの内部に
掃除のスケジュール表が
用意されている光景はよく見かけます。
医療機関でも
トイレの掃除はなるべく
毎日コンスタントに実施する
ほうが正解でしょう。
とはいえこの点は
スタッフの人数や配置によって
左右されるはずです。
スタッフの負担も考えながら
バランスのよい掃除の分担システムを目指す
ことが大切です。
さて、トイレの掃除については
便器がいちばんのポイントですが
洗面台にも気を使う必要があります。
やはり、水を出すところは
簡単に汚れてしまいます。
周囲にすぐに水が飛び散りますから
可能な範囲で、拭き取り作業を行う機会を
増やすに越したことはないでしょう。
また、鏡も汚れが目立ちますから
なるべく丁寧に掃除したいところです。
3.ドアノブ・把手
ドアが院内にどれくらいあるかは
ケースバイケースでしょう。
いずれにしても、ドアノブは
スタッフや患者が毎日手をふれます。
したがって、できる限り
きれいに保つ努力をしたいところです。
この意味では
トイレのドアノブは
なるべくきれいに拭き取るように
したほうがよいでしょう。
トイレの場合は、患者が濡れた手で
把手にさわることも多いわけです。
トイレ掃除をするスタッフは、
便器や流しの掃除のほか
トイレットペーパーや
ハンドソープの補充と
しなければならないことが
多いはずです。
しかも掃除の時間をたっぷりと
とれるわけではありませんから
なかなかドアの把手まで
手が回らないかもしれませんが
やれる範囲できれいに
していくことがおすすめです。
4.壁および掲示物
待合室は、どこの医療機関でも
毎日のように掃除はしていると思われます。
ただし
壁となるとどうしても
おろそかになりがちでしょう。
確かに壁を優先して
きれいにする理由はありませんが
壁に汚れが付着すると
意外と患者の目にとまる可能性は高いです。
できる範囲でかまいませんが
壁の汚れやほこりには
注意したいものです。
また
壁になるべく気を使うようにすると
掲示物の管理にも
いい影響が出るでしょう。
ポスター等を貼り出している
医療機関はたくさんあるのですが
紙でできた掲示物は
どうしても破れやすいです。
傷が広がる前に気づくには
普段から壁の掃除・手入れに
気を配っておくことがいちばんです。
絵画を待合室の壁に飾る場合も
注意して手入れしたほうがいいでしょう。
毎日やる必要はありませんが
なるべくほこりがたまらないように
するほうが無難です。
5.座席やソファ
患者が座るところは
普段から大事に管理する必要があります。
とりわけ
ソファを置く場合は
気遣いが必要でしょう。
ソファの布生地にあった洗剤や
皮革専用の洗剤を使うなどして
きれいにするに越したことはありません。
ソファを普段から
クリーンにする習慣を持つことで
ソファの傷の発見も早くなるでしょう。
ソファは基本的に
そう簡単に新品に買い替える
わけにいかないものです。
そのため飲食店等の座席でも
ソファについては
傷が大きくなった場合でも
補修しながら使っていることが
多いです。
できれば傷が広がらないうちに
対処したいものです。
まとめ:自由診療の申し込みを増やす上でも掃除は大切です
トイレをはじめ、医療機関には
常に掃除をしたほうがよい箇所が
たくさんあります。
スタッフとよく話し合って
掃除の体制を改善していくのが
ベストでしょう。
掃除が行き届いた医療機関であることを
患者に認識してもらえれば
評判も上がりますし
自由診療の成約率も高まっていくことでしょう。