新型コロナウイルス感染症の拡大により、
医療機関でのオンラインシステムの利用は
増えていくと予測されています。

院内感染や手術数の激減などの理由から
患者さんの来院が減ったため、
多くの病院では経営が
とても苦しい状況にあると報告されています。

しかし、

「オンラインシステムを導入しても
どのように活用したらいいのだろう…。」

といったように、
戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか?

今回は、
クリニックの経営に必要な
オンラインシステム
について
ご紹介していきます。

オンラインシステムとは

医療機関で利用されるオンラインシステムとは、
スマホ・パソコンなどで
インターネット回線を使った通信を
意味しています。

患者さんとスマホやパソコンを利用しながら、
画面上で診察をしたり、話を聞いたりします。

患者さんは、クリニックに来る必要がないため、
感染症にかかる心配が減ります。

また、
クリニックに行くことが難しい患者さんも
利用できます。

そのため、これから多くのクリニックで
必要なシステムになると考えられています。

オンライン診療に使えるオンラインシステムの種類

現在、クリニックで利用されている
オンラインシステムで代表的なものを
二つ、ご紹介します。

いずれも、
スマートフォン・タブレット・パソコン
があれば利用できます。

Skype(スカイプ)

Skypeは、
昔から利用されている
無料の音声通話システムです。

テレビ電話のように、
患者側はクリニックからの電話を待ちます。

電話がつながると
顔を見ながら診察できます。

また、テレビ電話・通話機能と併せて
チャット機能・録音機能が装備されています。

しかし、Skypeは
クリニック側だけでなく、
患者さんもアカウントを
作成しなくてはなりません。

また、
通話時のセキュリティなどに力を入れていますが、
少なからず、まだ問題が残っていることが
現状です。

患者さんの個人情報には
配慮したほうがいいでしょう。

Zoom

zoomは現在注目されている
オンラインシステムのひとつです。

1対1の通話なら、
無料で利用できるうえに
時間の制限はありません。

ただし、
無料版に限り
人数が増えると
40分までといった時間制限があります。

また、
チャット機能も付いているため、
文字で会話をすることもできます。

録音機能が装備されているため、
後で診察内容を見直すこともできます。

また、
患者側はアカウントを
作成する必要がありません。

スマホやパソコン操作が難しい方でも、
操作が簡単なのが魅力です。

ただし、問題となっているのは、
セキュリティの脆弱性です。

ユーザーのログイン情報が流出したケースや、
突然関係のない人が
会話に入ってきたケースもあります。

オンラインでは、
患者さんの個人情報は
できるだけ出さないなど、
個人情報を守るための対策が必要です。

オンラインシステムを使うときに必要なもの

オンライン診療に必要なものは、
スマホ・タブレット・パソコンに
マイク・カメラ・スピーカーが
ついていれば利用できます。

また、マイク・スピーカーについては
診療内容を他の方に聞かれる心配が
ありますので、
その場合には、
マイク機能付きイヤホンがオススメです。

以下に順を追って、ご紹介します。

マイク・カメラ・スピーカー

ノートパソコンの場合内蔵されている
場合があります。

デスクトップパソコンは
内蔵されていないものが多いので、
付属されているか確認したあと
別途用意します。

マイク・カメラ・スピーカーは
安いものであれば、
2,000円から3,000円くらいで
購入することが可能です。

ヘッドセット・イヤホン

相手の音が聞きとりにくい、
外に音が漏れたくない方は、
購入をおすすめします。

ただし、自分の話した声は外に漏れます。

こちらも価格はさまざまですが、
1,000円から2,000円で
購入できるものもあります。

オンライン診療の手順

スマホやパソコンに使い慣れている方は、
難しい操作ではありません。

慣れていない方でも、
一度操作すれば次からは利用できる方もいます。

事前にオンライン診療を受ける場合、
患者さんからクリニックに連絡が必要です。

Skypeの場合

患者さんにアカウントを事前に聞いておきます。

アカウントがなければ、
Skypeをダウンロードし、
アカウントを作成するように連絡します。

時間になったら、
アカウントにサインインし、
クリニック側から患者さんの
アカウントに電話をかけます。

録音は、通話が始まってからでも設定できます。

Zoomの場合

患者さんにメールを送ります。
Zoomで「ミーティングをスケジュール」で
予約をすると、招待状が表示されます。

その招待状のコピーを、
そのまま患者さんに送ります。

時間になったらアクセスするように案内します。

患者さんがアクセスしたら、
アクセスを許可する画面があらわれるので
承認します。

録音する場合、あらかじめ設定が必要です。

まとめ

今後の影響を考えて、
オンラインシステムを利用する施設は
増えてくることが予測されています。

新型コロナウイルス感染症は、
収束の目処がたっていません。

そのため、
今は自粛要請が解除されたとしても、
今後またさらに拡大される可能性もあります。

患者さんの不安を解消するためにも、
いつでも利用できるように
準備しておくことが大切
です。

また、患者さんへの利用マニュアルなども
作成しておくとスムーズに
進めることができます。

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